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ちょっとしたトリビア?「新暦七夕」と「伝統的七夕」

今日は7月7日で年に一度の七夕の日。昨年からコロナの影響で、各地の七夕祭りも中止になったり小規模になったりしているが、だからこそ家族でゆっくりと七夕を楽しむのも良いだろうなと思う。年に一度の七夕だが、七夕には「新暦七夕」と「伝統的七夕」があるのをご存じだろうか。実は年に2回楽しめる七夕。7年前の記事のリライト版を再度ご紹介したい。

 もともとは怠け者の話だった七夕伝説

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七夕伝説発祥の地は中国。もともと中国には織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)の伝説があり、裁縫の上達を願う行事である乞巧奠(きこうでん)と混ざりあって日本に伝わったらしい。

織女と牽牛は夫婦だが、二人とも仕事をせずに遊んでばかりいたので、1年に1日のデート以外は毎日仕事を強制されるというのが元々のお話。昔の農民が「仕事、仕事」の毎日を哀れむために作ったのではないかといわれている。

日本へは遣唐使などによってこの話がもたらされたようだが、現在の七夕伝説に比べるとかなり話のイメージが違うなと思う。「働くもの食うべからず」な身も蓋もないお話だったようだ。

なお、江戸時代には書道学問の上達を願う行事となっていたらしく、また、おり姫星とひこ星を引き合わせるためにたらいに水を張り、そこに2つの星を映してわざとたらいをゆらして星くっつけたりもしたようだ。 江戸文化はやはり粋だなと思う。

「伝統的七夕」とは何だろう

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おり姫星とひこ星が年に一度会うことができるのが七夕だが、毎年7月7日は日本列島のほとんどの地域が梅雨の真っ最中。東京でも星を見ること自体が難しい時期だ。

これは明治の改暦にそもそもの原因がる。もともとの七夕は太陰太陽暦の7月7日に祝っていたが、 明治6年(1873年)から西洋式の太陽暦を使うようになったことで時期がずれてしまった。明治の改暦の時には様々な不都合が生じたという話は有名だが、 七夕もそのひとつだった。

各地では現在でも「月遅れの8月7日」に七夕祭りを行う地域も多くあるようだ。 太陰太陽暦でいう7月7日は新暦では例年8月上旬ごろにあたるので、梅雨が明けてお盆を迎える前の夏の暑さがピークの頃であり、帰省のために故郷に戻っている人も多い時期。その時期に七夕祭りを行うというのはお祭りとしても集客効果が高く、また「一年に一度出会う」ということとも親和性があって良いなと思う。

日本の暦を定める国立天文台では「伝統的七夕」という言葉を使い、 旧暦とは別の方法で「伝統的七夕の日」がいつなのかを求めている。それによると、今年の伝統的七夕は8月2日になるようだ。

いずれにしても星空を綺麗に見ることの出来る真夏の夜は、 暑さを忘れてゆっくりと天の川を見てみたい。数年前の夏に北海道旅行で出かけた時に、屈斜路湖でもの凄く綺麗な天の川を見た。夜空に雲が広がっているように見える天の川は圧巻で、そんな素敵な夜空を思い出した。

おり姫星とひこ星の見つけ方

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(AstroArts:http://www.astroarts.co.jp/からの参照)

おり姫星は「こと座のベガ」、ひこ星は「わし座のアルタイル」という星。夏の東の夜空に輝いている星なので、天の川が見えない都会でも見つけやすいようだ。

午後9時過ぎに東の空を見上げるといくつかの明るい星を見つけることができるが、 とくに明るい2つの星がおり姫星とひこ星。やや北寄りにあって先に昇ってくる明るい方の星がおり姫星、それを追うように昇ってくるのが彦星だ。

都会では天の川自体が見えないのであまり雰囲気が出ないが、星空の綺麗な地域では天の川の両側に輝くおり姫星とひこ星を見ると、昔の人々の気持ちを味わうことが出来るのではないだろうか。

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