リモートワークをする人が増えて、PC回りではトラックボールマウスの人気が高まっているようだ。卓上のスペースが無くてもそのまま使えるというのが理由のひとつだが、以前からのトラックボールマウス愛好家としては人気が出るのは嬉しいことだ。
トラックボールマウス人気が高まったからなのか、以前から使い勝手の良さで評判の高かった製品が、10年ぶりにモデルチェンジを行った。電池寿命を含めて様々な改良が加えられているようなので、さっそく購入して使ってみた。
ロジクールトラックボールマウスの最新作
以前から人気のあったロジクールのトラックボールマウスM570が、10年ぶりにモデルチェンジを行い「ワイヤレスマウス トラックボール M575S」として登場した。
トラックボールマウスとしてはロングセラーとなっているM570tの後継機種で、手を置いた時のグリップ感は今までで以上に向上しているように感じた。また、新たにスクロールホイールに傾斜がつけられているので、それもグリップ感が向上している理由のひとつだろう。
トラックボールの操作は非常に滑らかで、2000DPIの精度はより精密に動くようになっている。トラックボールマウスの弱点は細かい操作が苦手な点だが、この商品であれば今までよりも細かい操作が可能だ。
PCとの接続は独自のUnifyingUSBで行うほか、今回からBluetooth接続にも対応しているので使い勝手が向上している。また、電池寿命も延びていて、USB利用時は最大24ケ月、Bluetooth接続時は最大20ケ月ほどもつので経済的だしエコだ。
トラックボールマウスは使い慣れてしまうと手放せなくなるが、M575Sの登場でさらに手放せなくなってしまった。
トラックボールマウスの魅力
トラックボールマウスの魅力は、まずは腕が疲れにくいということだろう。長時間操作していても指先だけの動きなので、ひじや肩が疲れることがない。事務職の方なら重宝するのではないかと思う。また、マウス本体を動かす必要がないので、作業スペースが狭くても使えるのが便利だ。トラックボールマウスを使う人が増えてきたというが、リモートワークが増えたこともその一因ではないだろうか。
逆に難点は細かい操作が難しいこと。今回ご紹介したM575Sはかなり改善されているが、それでもPowerPointでの細かい作図などでは苦労するかもしれない。また、慣れないとクリックしたままトラックボールを動かしてしまうことがあるので、ボールから指を離して操作することも覚える必要があるだろう。
それでも慣れてしまえばそれらの弱点もかなりの範囲で解消できるので、トラックボールマウス好きとしてはぜひ使っていただきたい商品だ。