空中を浮遊するように飛ぶドローン。撮影用だけではなく農業や工業などの現場でも使われていて、将来的には物品や人の輸送などにも使われる可能性が高まるなど、ドローンを取り巻く環境は急速に変化してきている。一方で趣味のドローンも含めた資格や規制、ガイドラインがまだまだ追い付いていない面もある。安全な運行には一定の規制も必要なのだと思うが、今後規制が強化されるようだ。
重量による規制が強化
商用から趣味の範囲まで様々なことに活用されてるドローンは、これまで200グラム以上が航空法の規制対象となっていた。しかし、政府は今後100グラム以上を規制対象とする方針を固めたと、ヤフーニュースなど複数のメディアが伝えている。
ドローンは公的な操縦資格がなく、案外自由に飛ばすことができる。だからと言って操作が簡単な訳ではなく、思った以上に繊細な操縦が求められる。また、首相官邸に墜落する事件やイベント会場で墜落する事故などがあったことなどから、2015年を境に徐々に規制が強化されてきた。
首相官邸墜落事件などをきっかけとして、2015年に初めてドローンに対して航空法が適用されることになり、イベント会場、人口密集地の上空、夜間、操縦者から見えない場所で飛ばす場合などには、事前に国の許可が必要となった。ただし、重量が200グラム以下のドローンは、上空150メートル以上の空域や空港周辺を除いて規制の対象外となってきた。
重量200グラム以下のドローンはトイドローンと呼ばれており、主に室内で飛ばすことを目的として作られたドローンだ。私も先日一台購入したが、室内で遊ぶにはうってつけの手軽さだが、外で飛ばすとなるとパワーがなく簡単に風に流されてしまう。
しかし、最近では200グラム以下でも高性能なドローンが登場してきており、屋外での高速飛行なども出来る機体によって重大事故も発生しているようだ。そのため、今まで200グラム以上としていた規制範囲を100グラム以上に引き下げることになった。つい最近200グラム以下で高性能のドローンも発売されたばかりだが、今回の規制強化で販売にも影響が出るかもしれないなと感じた。
規制対象外ドローンはこのあたり
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私が室内で遊ぶために購入したこのドローンは、本体の重量が100グラムを切る商品だ。完全に室内で遊ぶためのドローンで、屋外で使うのであれば無風に近い状態でなければ難しいだろう。室内で操作していてもプロペラでふすまや壁を傷つけることもあるので、それを考えると200グラム以下でも高性能なものがあるのであれば、安全のためにきちんとした規制を行うのは必要なことなのではないかと思う。