先日ご紹介した真美堂手塚箔押所の「バリアフリーカレンダー2021」。点字印刷の技術を使ったシンプルなカレンダーで、箔押しという技術を使い立体的な浮き出された文字で数字が作られている。晴眼者が目で見て曜日を知るだけではなく、視覚障害のある方が指で触って曜日を知ることができるカレンダーだ。毎年いろいろなカレンダーを使っているが、ニュースで知ったこのカレンダーを来年は使ってみたいと思い注文した。
触り心地も良いシンプルなカレンダー
販売している場所が意外と少ないのだが、意外な販売元としてヨドバシカメラのオンラインショップ「ヨドバシドットコム」があったので、そちらからカラー版を注文させていただいた。以前家電製品を購入した際のポイントが少し残っていたので、それを使うことが出来たのもラッキーだ。
注文してから数日で到着したので、さっそくクローゼットの前にかけてみた。白地にオレンジとグレーの文字がシンプルで、部屋の雰囲気に左右されることがなく使うことができるだろう。
カレンダーには特別付録として「点字のしくみ」という小冊子が付いてくるので、カレンダーに箔押しされている点字を読むのに役立つ。点字は駅や公共施設などでたくさん見かけるが、実際に読むことがないので良い機会だなと思うし、バリアフリーカレンダーとして心のバリアフリーにも役立つなと感じた。
http://sinbido.co.jp/products/1528
文字は箔押しという方法で浮き出ているので、指で触ると日付を判読することができる。私は以前私、視覚障害の方々が多く働く職場にいたのだが、点字を判別できる方は全体の10%ほどしかいないということを知った。このカレンダーも点字が判別できない方のための「フォアフィンガー書体」 を使用している。
カレンダーを裏側から見ると箔押しされていることが良くわかる。使用されている紙は点字用の紙なのだろうか、非常にしっかりしていて艶もあって触り心地が非常に良い。目で見て日付を確認できるが、ついつい触ってしまう質感の紙だ。材料と手間を考えれば、通常のカレンダーよりも価格が高いのには納得だ。
また、売り上げの一部を盲導犬育成を行っている「公益財団法人アイメイト協会」に寄付されるというのも、バリアフリーカレンダーならではんだなと思う。来年はこのシンプルなカレンダーを壁にかけて、一年を通じて丁寧に使っていこうと思う。