ブログを書き始めてから、今年の12月でかれこれ15年になる。書き始めはぷららというプロバイダーのブログサービスで書いていたが、サービス終了に伴いはてなブログに引っ越してきた。引っ越した際に過去記事も引っ越そうと考えたが、何かと手間がかかるので思いきって過去記事は捨てて、新たに始めて今に至る。
長く書いていれば良いというものではないが、何事も続けているとそれなりに得るものはあるなと思う。
心が折れるとペンも折れる
「ペンを折る」とは、作家さんなど書き物を生業としている人が書くことをやめるときに使う言葉だ。その言葉を持ち出すのは非常におこがましいのだが、10年以上毎日書いていた記事をプツリと途絶えさせてしまったのは、田舎の両親が2年続けて鬼門に入った時だった。
二人とも高齢だったので大往生とも言える穏やかな逝去だったのだが、やはり身内が亡くなるというのは心に堪えるもので、かなりの間記事を更新せず、更新しても週に何回かというそれまでにない低い更新頻度となってしまった。
もともと、下手の横好きで文書を書くのが好きでブログを始めたのだが、このときばかりはブログを閉鎖しようかなと真剣に考えた時期だった。そんな時期をすぎて、ようやく毎日記事をアップするようになったのはつい数ヶ月前のこと。折れた心が戻るのには、なかなかどうして時間がかかる。
気持ちが充実すればブログネタが自然と入ってくる
ブログを毎日更新している方はたくさんいらっしゃって、そのうえとても面白くて人気の高いブログが数多くある。どうすればこんなに素敵な記事を毎日書けるんだろうと不思議に思うのだが、それが才能というものなのだろう。
私のサイトなどは長く続けているだけなので毎日の訪問者数も限られた数だが、それでも毎日数百のアクセスがあるのはとてもありがたいことだ。それも励みになって記事を更新できるのだが、気持ちが上向きだとブログに書きたい情報というのは自然と入ってくるものだ。
情報元は毎朝読む新聞記事であったり、ラジオからの情報であったり、家族との会話であったりと様々だが、不思議と「あっ、これは面白い」と思えるものが毎日ある。それは、気持ちが上向きだからこそ周囲のいろいろなことに興味が向けられ、アンテナが高くなっているからこそだろう。
書きたいことの多さは、自分のメンタル的な健康度に比例しているようだ。
限られた時間で書くことで瞬発力が鍛えられる
私がブログ記事を書く時間帯は、基本的には会社帰りの電車のなかでの30分ほどの時間だ。その時間に書いた記事に、帰宅してから写真などを添付し翌朝アップしているのだが、時間内に書き終わらなければ基本的には翌日はブログをお休みすることにしている。
ブログを書き始めた頃は帰宅してから書いていたのだが、それだとついつい時間が長引いてしまい、気がつけば夜遅くなってしまうということも時々あった。家族との時間も削られてしまうので朝早く起きて書いていた時期もあるが、それもまた睡眠時間が短くなることにつながってしまった。
今年に入って毎日記事をアップするようになってからは、週末以外はほとんど帰りの電車のなかで記事を書いている。これが案外集中力を高めることに繋がっていて、面白いかどうかは別にして「限られた時間内に起承転結の入った文書を完成させる」という力は身に付くように思える。
あと数年で還暦を迎えるおじさんだが、まだまだ伸び代はあるんだろうと思うし、文書力の瞬発力を鍛えるためにこれからもブログを書いていきたいと思う。