今年もゲリラ豪雨が各地で発生し、雷や雹などの自然災害を含めて一部地域で甚大な被害が発生している。日本が亜熱帯化しているという話があるが、その一つの例だということだろうか。災害とまではいかなくても、突然ゲリラ豪雨に見舞われると、雨宿りして良いのか傘無しでも一気に駅などに行った方が良いのか迷う時がある。そんな時には天気予報サイトの雨雲レーダーが役立つが、3D表示でさらに分かりやすいアプリが人気となっている。
感覚的に分かりやすい「3D雨雲ウオッチ」
新宿に本社のある株式会社エムティーアイが提供しているのが、雨雲の様子を3D画像で見ることの出来る「3D雨雲ウオッチ」というスマートフォンアプリだ。利用できる範囲は、現段階では関東と関西のそれぞれ一部での運用となっている。
このアプリの最大の特徴は、雨雲の様子を立体的に見ることが出来るという点だ。また、一般の天気予報だけではなく、高頻度で雨雲の中を3次元観測することで、局地的大雨を高精度でキャッチできる日本初の気象レーダ「フェーズドアレイレーダ」を用いたゲリラ豪雨予報アプリでもある。ただし、フェーズドアレイ気象レーダは国内設置数がまだ少ないので、現在観測できる範囲は「千葉・神戸・吹田」の3か所で観測されたデータのみとなっている。
観測範囲は限定されているものの、雨雲の発生や発達状況をリアルタイムで確認できることから、これまで察知が難しかったゲリラ豪雨の情報をすぐに受け取ることが可能となった。また、プッシュ通知機能により、外出時でもゲリラ豪雨の予想が届くので、屋内に避難するなど対策に役立てることが出来そうだ。
便利なシステムだけに、国内全域で使えるようになることを切に願っている。