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「定年後の断捨離〜モノを減らして、愉快に生きる」(やました ひでこ)

整理整頓や片付け指南のテクニックは、テレビや雑誌で定期的に特集されている。それだけ世の中的に関心の高い事柄なのだろうし、片付けるに悩んでいる人が多いということだろう。

また、最近では定年退職後の生活や老齢期の生活についても、テレビや雑誌で取り上げられることが多い。テレビ朝日系列の「人生の楽園」は20年近く続いている長寿番組だし、以前ご紹介した書籍「定年後」もまだまだ売れ続けているようだ。これは片付けのように興味があるからというよりは、定年後や老齢期を迎えることに対する漠然とした不安があるからだろう。だからこそ、来るべき時期に備えてあらかじめ計画を立てておこうという心理が働くのだが、いま何をやるべきかということにはなかなか考えが及ばない。

片付けも人生設計も、どこに目標を置いて、まずは何をやるかが大切なのだろう。

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片付けの第一人者といえば、やはり“断捨離”という言葉を世の中に送り出したやましたひでこさんだろう。様々な片付けに関する書籍を出しているやましたさんだが、最近では定年後の生活をテーマにした「定年後の断捨離~モノを減らして、愉快に生きる」が発売されている。

やましたさんは断捨離に関する仕事を全国で行いながらも、ご主人との住まいは長年住み慣れた北陸から最近沖縄に移したという。それはご主人の定年退職をきっかけとしての行動だったようだが、そういった実例も含めて興味深い内容が満載だ。

いままでの断捨離は、物を捨てたり人生を見直したりすることを一定のアプローチや成果としていたが、今回は「人生の後半をどのように生きていくのか」ということを踏まえて、身の回りの道具や果ては住まいそのものをどうするかという内容になっている。

だからといって説教じみた話や哲学的な話ではなく、シンプルに過ごすことの気持ち良さを感じさせる写真や言葉が満載だ。数多くの断捨離案件を手掛けてきたやましたさんだけに、その辺の構成というか見せ方はさすがだ。

我が家では夫婦交代でこの本を読み、お互いの感想や良いなと思ったことなどを時々話している。近い将来ではないが、さほど遠くはない未来。そんな老後を控える年代には、じんわりと響く内容が詰まっている一冊だ。

定年後の断捨離~モノを減らして、愉快に生きる

定年後の断捨離~モノを減らして、愉快に生きる