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「本と温泉」で地域活性化、城崎温泉の「行かなければ買えない本」

若い頃から温泉が好きだったが、年齢を重ねるごとにさらに温泉好きになってきた。何も考えずに温泉にゆっくりと入り、湯上りに体を冷ましながらぼんやりとするのは至福のひと時だ。さらにのんびりと読書を楽しめれば、旅の夜はそれだけで十分だという気になる。そんな、温泉好き、本好きにはたまらない取り組みで地域の活性化を図っているのが城崎温泉だ。

兵庫県の名湯「城崎温泉」

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城崎温泉(きのさきおんせん)は日本海に近い兵庫県豊岡市城崎町にある温泉で、平安時代から1300年の歴史を持つ由緒ある温泉だ。兵庫県というと瀬戸内海側の神戸にある有馬温泉などが有名だが、日本海側では湯村温泉と並んで有名な場所。

泉質は食塩泉で、切り傷ややけど、慢性消化器病などに効くとされている。また、温泉を流す集中配管が町内に巡らせてあり、外湯や旅館などに平均温度57度の温泉が送られているだ。そういった設備に関しても、さすがに兵庫県を代表する温泉街だけのことはあるなと感心する。

温泉地としてはかなりの歴史があって賑わっているのだが、関東地方で生活していると観光地として話題にのぼることは少ない。やはり兵庫県の温泉地といえば、有馬温泉が真っ先に頭に浮かぶのではないだろう。

また、兵庫県というと瀬戸内海のイメージが強いので、日本海側まで兵庫県が続いていることや、鳥取県の隣が兵庫県だということも関東に住んでいるとなかなか認識しにくい。日本は狭いようでなかなか広いのだ。

行かないと買えない「本」で地域活性化

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町並みも趣のある城崎温泉だが、近年では「本で地域活性化」を図っていることでも有名だ。城崎温泉は文豪の志賀直哉が好んで通った温泉としても有名で、温泉に使って体を休めて、のんびりと本を読んでリラックスしたひとときを過ごしませんかという趣旨だろう。

城崎温泉旅館経営研究会が立ち上げた出版レーベル本と温泉 Books and Onsenのサイトを見てみると「城崎温泉だけで販売しているご当地小説」が紹介されており、本好きや温泉好きの間でも非常に評判になっている。城崎温泉でしか売っていない小説だが、執筆しているのは万城目学さんと湊かなえさんという人気の小説家。

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第1弾は志賀直哉の「城崎にて」と「注釈・城崎にて」の2冊セットだったが、第2弾は万城目学さんの「城崎裁判」、第3弾が湊かなえさんの「城崎へかえる」のそれぞれ書き下ろし小説だというのだからすごい。ファンならずとも買い求めたくなるだろう。

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小説の中身もさることながら装丁も凝っていて、万城目学の「城崎裁判」らタオル地のブックカバーに耐水性の紙を使った「お風呂で読める小説」となっている。また、湊かなえさんの「城崎へかえる」は、小説の中身に合わせて表紙が蟹の模様と手触りになっていたりするのがすごい。

このニュースを知って、俄然城崎温泉に行ってみたくなった。皆さんはいかがだろうか。