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シャキンとスライドしてボキッと折る「オルファ(OLFA) ポキステーション」

子どもの頃には肥後の神でいろいろなモノを切っていたが、それがいつしかカッターナイフを使うようになった。ポキポキと刃を折ることで切れ味が蘇るという方式は、「刃物は研ぐ」という常識を覆した商品だった。しかし、刃を折るという動作は案外怖いもので、折った刃の始末にも気を使ってしまう。子どもであればなおさらだろう。そんな時には、安全に素早く刃を折ることのできる道具がひとつあると便利だ。

見た目もカッコいい「ポキステーション」

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我が家の棚にちょこんと置いてあるのが、カッターナイフで有名なオルファ社の「ポキステーション」という商品だ。その名のとおり、カッターナイフの刃を簡単に安全にポキッと折ることができる道具だ。

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カッターナイフの刃を折る装置とそれを立てておく台がセットになっており、台にはカッターナイフや替え刃を入れておけるようになっている。

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使うときにはポキステーション上部を右にスライドする。刃の幅によって差し込み口が3種類用意されているので、S・M・Lのいずれかを選んでカッターナイフをセットする。
あとは左側の三角形状のレバーを押せば、カッターナイフの刃がポキッと折れてケースの中に入る仕組みだ。カッターナイフの刃は二つ分出しておけば、一つ分が綺麗に折れるようになっている。また、ある程度折った刃が溜まったら裏側から捨てることができる。
これなら力が弱い子どもでも、手元に力が入らない方でも安全に刃を折ることができる。家庭に置いておくだけではなく、職場に一個あっても便利な道具だと思うがいかがだろうか。

オルファ(OLFA) ポキステーション 214B

オルファ(OLFA) ポキステーション 214B

 

カッターナイフの歴史

カッターナイフは刃を折ることで切れ味が戻る。当たり前のことだが、考えてみればすごい発想だなと思う。

オルファ社は世界で初めてカッターナイフを開発した会社で、国内におけるカッターナイフ市場の約60%のシェアを誇っている。最初のカッターナイフが誕生したのは昭和31年のことなので、もう50年以上も前のことだ。

商品にはそれぞれ生まれ出されるときの歴史のようなものがあるが、カッターナイフの発想が「ガラス片と板チョコから生まれた」というのは興味深い。完成された商品を見るとその仕組みは簡単そうに思えるが、ゼロから発想するというのはとても難しいことだろうと思う。
刃を折って切れ味を取り戻すことから、「折る刃」から「オルファ」という社名にしたということだが、世界中で使われている商品が日本発祥というのは無条件に嬉しい。

商品にはそれぞれ生まれ出されるときの歴史のようなものがあるが、カッターナイフの発想が「ガラス片と板チョコから生まれた」というのは興味深い。完成された商品を見るとその仕組みは簡単そうに思えるが、ゼロから発想するというのはとても難しいことだろうと思う。

【オルファ】誕生秘話 

発想の原点は「ちょっとしたこと」

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世界中で使われているポストイットも、元々は失敗から始まった商品だとして有名だ。

1968年のこと。アメリカの化学メーカー3Mで、強力な接着剤を開発中にたまたま非常に弱い接着剤を作り出してしまった。「よくつくけれど、簡単に剥がれてしまう」という奇妙な接着剤だ。

普通であれば失敗作として廃棄されるが、開発を行った研究員が諦めることなく「本の栞に応用できないか」と思いついたことが世界的なヒット商品の開発に結びついた。 このエピソードは、偶然から思わぬ発見をする「セレンディピティ(偶察力)」の典型的な例として取り上げられることが多い。

ちょっとしたことながら、簡単に諦めるのかそれとも諦めずに突き詰めていくのか。言うのは簡単だが実際には難しいことだろう。しかし、ポストイットもカッターナイフもそれが世界的な商品に生まれ変わるというのはすごいことだし、だからこそ文房具は楽しいなとも思う。

カッターナイフとポストイットの開発ストーリを知ることで、発想の原点は「あきらめない」ということと「ちょっとした発想の転換」なんだなということを感じた。