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万年筆の手入れ方法とペットボトルの活用

 万年筆は毎日使うことが大切で、それによってインクが固まることも防げる。また、毎日使うことでペン先が微妙に削れてきて、自分の書く文字に馴染んでくるとも言われている。しかし、万年筆を何本も持っていると、頻繁に使うものとそうではないものとが出てきてしまう。しばらく使わない時やインクを取り替えるタイミングで、最低限の手入れは行っておきたい。 

万年筆のお手入れ方法

 万年筆は使わずに放置していると、インキがペン先で固まってしまうことがある。また、使い続けていてもペン先でインキが固まってしまうこともある。そこで、カートリッジ交換時期やインキの吸入時期をとらえて、時々クリーニングしてあげることも必要だ。

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http://www.pilot.co.jp/support/fountain/1122817726639.html

 パイロットのホームページには万年筆のお手入れ方法が掲載されているが、基本は水またはぬるま湯でインキを洗い流すという方法だと書かれている。万年筆を発売しているメーカーのホームペジをそれぞれ見てみると、若干手順は違うものの「水かぬるま湯で洗い流す」という点は共通だ。

 コンバーター方式の場合には「水かぬるま湯を透明になるまで吸入を繰り返す」ことでクリーニングを行うが、カートリッジ式の場合には「インキの通り道に水を通して、それでも取れないインキは時間をかけて水に溶かす」ということが必要だ。

 特に使い込んだ万年筆は、ペン先だけではなく首軸部にもインキが染み込んでいるので、じっくりと水に浸して溶かすということが大切だろう。

ペットボトルを使ってじっくりとクリーニング

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 インキの色や種類を替えるときや、しばらく使わない場合には完全にインキを取り除いておきたい。その場合には「コップなどに水を入れて一晩つけおく」という方法を取るが、紙コップに入れておきのは少々心もとない。

 そんな時には飲み終わったペットボトルを再利用することで、倒れてもこぼれる心配なくペン先をクリーニングすることができる。用意するのは250mlほどの小さなペットボトル一本。綺麗に洗ってから水を入れ、ペン先をそっと入れてキャップを閉めておけば完了だ。

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 流水を細く出して透明になるまでクリーニングしたペン先も、水の中に一晩浸しておくとこのとおりまだまだインキが溶け出してくる。固まった微量なインキもつけおくことで溶け出してくるからだろう。

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 取り出したペン先を蛇口から細く出した流水でしっかりと洗い流し、再びペットボトルに張った水の中に浸しておく。こうすることで完全に古いインキを取り除くことができる。

 「インキを水で溶かすための入れ物がない」とお思いの方は、飲み終わったペットボトルを活用してみると案外簡単にクリーニングを行うことができる。ぜひ一度お試しいただきたい。