両面テープを使う機会というのはそうそうないが、いざというときに探してしまうのが両面テープ。工作だったりポスター貼りだったりと用途はさまざまだが、テープノリとはまた違った用途に使うことになる。その時に面倒なのが「一回貼って、紙を貼がす」という作業。大量に使うときにはイライラしてしまうこともある。そんなイライラを取り除いてくれる、とても便利な文房具があった。
片手で簡単に両面テープを貼ることができる
コクヨの両面テープ「ラクハリ」は、面倒な手間を省いていくれる便利な商品だ。今までの両面テープは片方の面にテープを貼り、表面のつるつるとした紙を貼がして反対側の接着面を露出させるというものだった。これだと使いたいときに剥がせば良いというメリットはあるものの、すぐに貼りたいときには案外手間がかかる作業となる。
一方「ラクハリ」はテープノリと同じように、スーッと横に引くだけで両面テープを貼り付けることができてすぐに接着することができる。コクヨのサイトには作業比較の映像が掲載されているが、その差は一目瞭然だ。
片手で簡単に両面テープを貼れるだけではなく、スライドキャップを片手で開け閉めできたり、残量がわかるよう透明ボディーになっていたりと、細かな工夫が凝らされていた。
ラクハリには「強力タイプ」と「はがせるタイプ」とがあるので、使用用途によって使い分けることもできる。また、木材やガラスなども貼り合わせることができるので、使い方によってはさらに重宝な道具となるだろう。
両面テープはどの場面で使うのか
両面テープをご紹介していたら、そもそも「テープノリを使うのとどこが違うの?」という疑問がわいてきた。わざわざ両面テープを使わなくても、テープノリを使えば良いのではないか。水性ノリだと紙が水分でしわになるため両面テープを使う方が良い場合があるが、テープノリであれば紙がしわになることはない。
そう考えてみたが、やはり両面テープは「テープ」だということに気がついた。ノリと違って水に溶けるわけではなく、また粘着力が弱いタイプであればポスターなどを貼ってもすぐに剥がすことができる。強力タイプであればカーペットなども固定できるし、金属やプラスチックも固定することができるだろう。
やはり両面テープが必要な場面というのはあるので、そういった時には「なくてはならない道具」なんだなと感じた。
ユニバーサルデザイン商品としても優秀だ
以前「片手で貼れるテープ」をご紹介した時にも書かせていただいたが、今回ご紹介した「ラクハリ」はユニバーサルデザインにも配慮された商品だと思う。
ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍の違いや、障害の有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が使うことのできるデザインのことだ。商品だけではなく施設の設計などもユニバーサルデザインに含まれるが、牛乳パックの切れ込みやシャンプーボトルのヘッド部分にあるマークなどが有名だ。
片手で貼れるテープや両面テープは、今まで苦労をして貼っていた人や子どもにも簡単に扱えて良い。今後はそういった視点での商品も増えてくると思うし、そうなることで様々な人が同じように便利になることが期待できる。