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今度は色鉛筆!フリクションの世界が広がってきた

 書いて消せるボールペンが発売された時には、とても画期的な商品だと驚いた。それまでにも熱を加えて文字を消すという技術はエコ技術として登場していたが、それを日常品である文房具に持ち込んだというのは素晴らしいアイデアだった。

 日常品としてしっかりと定着したフリクションボールペンだが、「書いて消せる」というフリクションの波は色鉛筆にまで広がってきている。

書いて消せる色鉛筆 

パイロット フリクションいろえんぴつ 12色セット ブル-

 描いても消せることができる色鉛筆が、パイロットの「フリクションいろえんぴつ 12色セット」だ。フリクションといえばボールペンを思い浮かべるが、その技術を色鉛筆に応用したというのは面白い。

 この商品は2014年度の「キッズデザイン賞」を受賞しており、子ども達の創造力を拓く商品として期待されている。

色鉛筆市場に新規参入すべく、擦ると消えるインキを固形化した芯を搭載した当商品を開発し、フリクションユーザーの拡大を図りました。未就学児をメインターゲットとして、色を思い切り塗ってはみ出したり、間違えて描いたりしても消せるので、子供の感性と創造性を広げることに貢献出来る商品となったと考えます。
(http://www.kidsdesignaward.jp/search/detail_140107a3

 パイロット社の開発にあたってのコメントを見ても、未就学児を対象として子ども達の感性と創造力を広げたいという開発の意図を見ることができる。クレヨンや色鉛筆は子ども達が初めて絵を描く道具として手にする文房具だけに、いろいろな使い方ができる道具は使っていて楽しいだろう。

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http://www.kidsdesignaward.jp/search/detail_140107a3

 消せることのできる色鉛筆の使い方は、間違った時に消すのではなく仕上げに使うという考え方だ。幼い子ども達は枠をはみ出して色を塗りがちだが、消せることで最後に綺麗に仕上げることができる。また、写真のようにベタ塗りした部分を消して違う色を塗るなど、今までにない楽しみ方をすることもできる。工夫次第でいろいろなことができる文房具だなと思った。

 塗り直しができないからこそ伸びる感性というのもあるだろうが、一旦塗ったものを一部消して別な表現を加えるというのもまた楽しい作業だろう。使い始めたら絵を描いたり色塗りをしたりするのが格段に楽しくなりそうだ。

フリクション製品は他にもいろいろある

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 フリクションボールペンは私も三色ボールペンを仕事で使っているが、それ以外にも「フリクションスタンプ」が重宝している。私が使っているのは「OK」と「済」の2種類だが、データのチェックやToDoリストの消し込みなどに便利だ。

 間違って押してもスタンプの後ろでこすると消えるし、資料に押してもコピーする際には消せるというのが助かる。

 書いても消せるというのはシャープペンシルや鉛筆の専売特許だったし、ボールペンを消すための砂消しや修正液に頼るしかなかったが、フリクションが出てきたことでインク消しなどの文房具も姿を消しつつあるのだろう。

 冷蔵庫で冷やすと再び現れるという特徴はあるものの、「気軽に消すことができる」というのは筆記用具の使い方自体を変えることにもつながっている。

最後は自分の工夫次第

 文房具の楽しさというのは好きな絵柄や新しい性能を試すという点もあるが、使い方次第で想定されている道具の能力を超えるものを見いだせるという点もある。例えば蛍光マーカーは重要な部分を目立たすための道具だが、それを塗り絵に使うことでビビットな印象を与えるものに変身する。

 今回ご紹介した色鉛筆も、子ども達が使うために開発された商品だが、使い方次第で大人も十分に楽しめる文房具としていろいろな可能性を秘めている商品だと思う。

 どう使うかは自分次第だし具体的にはまだ思い浮かばないが、新しい使い方を見つけるという楽しみ方もまた文房具好きの腕の見せ所かもしれない。