職場でのちょっとした集金、例えば懇親会費やコーヒー代などを集めるときがあるが、そんな時には金額の多寡に関わらず封筒に入れて渡している。若い頃に上司から教えてもらったのだが、昔気質のその方はお金を渡す時には常に「現金を裸のまま渡すのは失礼だ」と言っていた。
そういう意味では、現金だけではなくチケットや領収書なども何か袋に入れて渡すと相手はちょっと嬉しいかもしれない。その「ちょっと嬉しい」という心遣いができる文房具を先日見かけて使っている。
ちょっとした心遣いのできる「ふくろ箋」
先日入手したのが、「ふくろ箋」という名前の文房具。おしゃれで機能的な文房具を手がけているミドリが発売している商品だが、大きさが2種類あって絵柄も豊富な文房具だ。
「ふくろ箋」は一見すると便箋のように綴じられているが、一枚ずつ剥がすと袋になっている。正面部分に切れ込みが入っているので、そこにチケットや封筒を差しても良いし、領収書やお金などを入れて渡すのも良いだろう。
大きさは2種類あるので、ちょっとした小銭や小物を入れるのであれば小さいタイプを、封筒やチケットなどやや大きめのものを入れるのであれば大きいタイプを使うと良い。
また、一冊に2種類の絵柄がセットになって入っているので、渡す相手や気分に合わせて変えてみるのも良いだろう。ちょっとしたことだが、相手に対する感謝の気持ちや心遣いを示すのには、とてもスマートで喜ばれる方法だと思う。
ちょっとしたことで相手も自分も心のが和む
お金やチケットだけではなく、書類や書籍なども何か袋に入れて相手に渡す方が良い。お金の場合には「手が汚れないように」という配慮だが、書類や書籍の場合には「渡したものが汚れないように」という配慮になるのだろう。
また、書類や書籍をそのまま渡してしまうと、相手は必ずどこかに仕舞わなければならないし、そういう手間もかけてしまうことになる。封筒やクリアファイル一枚でも良いので、相手の手間を省いてあげるというのはまさに「心づかい」であろうと思う。
余談だが、某有名ドーナツチェーン店に行くと、持ち帰りの時に必ず「ビニール袋にお入れしますか?」と聞かれる。普段の時ならどうするか選択肢があるのだろうが、雨がけっこう降っているときでも同じように聞かれてしまう。
こんな時には「雨ですのでビニール袋にお入れしますね」と言われると嬉しいし、袋が間に合っていれば「ありがとう、でも持参しているから良いですよ」と言えるのではないだろうか。結果は同じでも、アプローチの仕方で印象が大きく変わるのだと思う。
「ちょっとした」ということに気づきたい
生活している中で、「ちょっとした心遣い」をしてもらうというのはとても嬉しいものだ。仕事の場面では、例えばお願いした資料が部外から届いたときに、そこに手書きの挨拶が入っていると、それだけでとても温かい気持ちになる。
また、プライベートでも同様で、家族で出かけるための映画チケットや列車のチケットを購入したら、こういった「ふくろ箋」に入れて渡してあげるというのも良いかもしれない。
辞書を引くと「気づかい」は「心配して気をつかうこと」と書いてあり、「心づかい」は「あれこれと気を配ること。配慮」と書いてある。こうやって調べてみると、「心づかい」は自ら能動的に気を配ることであり、それがさりげなくできるとさらに良いのだろうと思う。