オフィスがどんどん機能的になってきて、会社によってはフリーアドレスで自由に使えるデスクも多くなっている。私が勤める会社でも従来の事務机ではなく、書類を入れるキャビネットが独立していて、自由に移動して使うことができるようになっている。
逆に個人用のキャビネットや荷物置きは廃止される方向にあって、カバンをしまっておく場所がないのが悩みだ。そんな悩みを解決してくれるグッズがキングジムから発売されている。
イスの背もたれを有効活用
http://www.kingjim.co.jp/products/office/6020
文具類の製造、販売メーカーのキングジムでは、オフィス環境の改善グッズとして「
キングジム イスの後ろのカバン置き」という商品を発売している。いろいろな企画商品を生み出しているキングジムだが、今回の商品もとても興味深い。
会社にはビジネスバッグなどのカバン類を持参すると思うが、ハンドバッグであれば引き出しの中に入れておいたり、ビジネスバッグであれば足下に置いたりしている人が多いと思う。
引き出しの中に入れておくと出し入れが不便だし、足下においておくとじゃまになったり汚れたりとなかなかやっかいだ。そんな悩みをこの商品が解決してくれるということがコンセプトだ。
http://www.kingjim.co.jp/products/office/6020
イスの背もたれにベルトで吊り下げ、固定紐をイスの支柱に取り付けることで揺れを防ぐというこの商品は、大きさも通常のビジネスバッグであれば十分に対応することができる。
荷物の重さの目安は約3kgまでとなっているので、PCなどをバッグに入れたままだと少々不安があるかもしれないが、逆に言えばPCや書類などは出社したら机の上に一旦並べるという整理ができるかもしれない。
見た目に関しては好き嫌いがはっきりしてしまいそうな商品だが、そういった部分も含めて独創的な商品を企画しているキングジムらしい商品だといえる。
キングジム イスの後ろのカバン置き No.6020 ネイビー&ブラック 6020ネイ
- 出版社/メーカー: キングジム
- 発売日: 2015/08/28
- メディア: オフィス用品
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自宅でも案外使える商品だ
自宅で自分の机を持っている人は少なくないと思うが、仕事から帰ってきてからビジネスバッグをどこに置いているのだろうか。私は机の横に置いたりフックを使ってぶら下げたりしているが、財布や充電器を取り出すときにいちいち引っ張り出すのが面倒だなと思っている。
そういう意味では自宅でも十分使える道具だと思うし、たとえば週刊誌や雑誌などを入れてマガジンラックのようにしても良いなと思う。ただし、オフィスで使うのと異なって、邪魔にならないかということや見た目を含めて、家族の同意が必要になるかもしれない。
キングジムの独創性が面白い
キングジムといえばポメラやテプラなどのヒット商品を数多く輩出している会社だが、それ以外にも思わず感心してしまうような企画商品も多く出している。
オフィス用の寝袋「着る布団&エアーマット」や迷子防止用の「デジタルまいごひも」、消音してくれる「キングジム デジタル耳せん」など商品情報を見ているだけでも楽しい。この豊富なアイデアは同社独特の検討会が生んでいるようだ。
今年5月に放映されたカンブリア宮殿でその様子を放映していたが、商品化を判断する役員10名のうち一人でも賛成すれば商品化されるのだとか。「世の中で10人に一人が喜んでくれる商品であれば発売する価値がある」という考え方があるからこそ、他にはない良い意味での尖った商品が創れるんだろうなと感心した。
新商品開発や新サービス開発を行っていると、ともすれば万人受けするものを考え初めてしまいがちだが、「1割の人の心に突き刺さるような尖ったもの」を考えるということが大切なんだなと思う。