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「人生ドラクエ化マニュアル」(JUNZO)を読んで今週も元気に働こうと思う

 昭和30年代に生まれた私は、高校生の頃にインベーダーゲームが流行し、社会人になってからはファミコン、スーパーファミコンなどが次々と発売されるという時期を過ごした。いろいろなゲームが一気に広まった時期で、もともと機械系が好きな私はかなりゲームにはまったことを思い出す。

 その中でも特にRPG(ロールプレイング)ゲームには惹きつけられて、若い頃には何回ゲームで夜なべをしたことか。昔はプレイをセーブするのに「呪文」のようなものをメモしておく必要があって、再開するときに「呪文」を入力しないと続きからプレイできなかったのも懐かしい。

 時は過ぎて子どもが生まれ、一時期むすこをダシにして「ドラゴングエスト」を楽しんでいた時期がある。いまはむすこも生長して、どういうわけか全くゲームに興味を持たなくなったが、テレビのコマーシャルでドラクエの音楽が流れると親子で反応してしまうのが面白い。

人生をドラクエのストーリーに変えてみようという一冊

人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -

 先日読んで面白いなと思ったのが、「 人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -」という一冊。「仕事やプライベートで辛いことがあっても、ドラクエのようにRPGだと思えば苦労も楽しめる」という内容だ。書評を読むと賛否両論だが、個人的にはとても面白いと感じて一気に読み通してしまった。

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 さて、本書をご紹介する前に、ドラクエをご存知ない方のために少し解説させていただきたい。

 ドラゴンクエストは1982年に登場したロールプレイングゲームで、「ドラゴンクエストⅡ」「ドラゴンクエストⅧ」などシリーズ本編のシリーズだけではなく、例えば「ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン」などスピンオフ作品も多数発売されている。

 主人公が仲間と一緒に旅をする中で、様々な人と出会い、様々な敵と戦うことで成長していき、最終的な目的を達成するというRPGの傑作だといえる。2014年時点でパッケージゲームの累計出荷本数は6400万本以上だというのはすごい数だが、なるほどなと納得させられる面白さがある。

 今回ご紹介する一冊は、人生の苦難をドラクエのストーリーに置き換えて楽しもうというものだ。人生の目標をどこに置くのかということや、対戦するボスの設定からパーティーの組み方など、まさに人生をドラクエに置き換えることを指南している。

 ドラクエを知らない人にとっては「なんのこっちゃ」という話かもしれないが、ドラクエ好きの人にはぴたっとはまるような設定ばかりだと思う。また、そう考えることで毎日の生活や仕事を別な側面から見ることができるという点では、へたな啓発本よりもわかりやすくてストンと自分の中に落ちてくる。

  各章には先人のありがたい言葉なども一言添えてあるので、それをひとつひとつ拾って読んでいくのもなかなかためになる。すべてが当てはまるわけではないが、最近心が弱っているという人にはすんなりと入り込めて、気持ちが楽になる一冊ではないだろうか。

 今日からまた新しい一週間が始まる。私もドラクエのテーマ曲を頭に浮かべながら会社のドアをくぐろうと思う。

人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -

人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -

 

子どもたちにこそ必要な一冊かもしれない

 一週間の始まりというのはなかなか気持ちが上向かないものだ。夏休み明けの子ど達の中にも、学校に行くのが理由もなく辛い子がいるだろうと思う。そんな子ども向けにも、この本の内容を噛み砕いて教えてあげられる大人が居ても良いだろうと思う。

 人生をゲームに例えるというのは不真面目だという方もいらっしゃるとは思うが、ゲームに例えることで心が軽くなるのであればそれにこしたことはない。不真面目だと思う方は別な方法で頑張れば良いし、心に響く方法はひとそれぞれなので批判するには値しない。

 心理学者のアドラーは「人の悩みは100%対人関係だ」という意味の言葉を残しているが、人との軋轢をゲームに例えることで自分自身を別な人格として置き換えることは、心のダメージを軽減するうえでも大切なことではないだろうか。

 夏が終わりに近づいて、ふとそんなことが頭に思い浮かんだ。