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【動画あり】タカラトミーが世界初のミニチュア・リニアモーターカーを開発

 今でも人気の高いタカラトミーのプラレール。我が家も一人息子が幼いころは、部屋中にレールを敷き詰めていろいろな列車を走らせていた。子どものおもちゃなのに路線の組み方が多種多様で、親も一緒にいろいろと考えながら作ったというご家庭は多いのではないだろうか。

 最近ではラジコン操作のできるプラレールも出てきたようだが、世界初のミニチュア・リニアモーターカーの開発に成功し、今年9月に発売するようだ。

世界初のミニチュア・リニアモーターカー

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http://www.takaratomy.co.jp/products/linearliner/index.html

 玩具メーカー大手のタカラトミーは、ミニチュアのリニアモーターカー「リニアライナー」を世界で初めて開発し今年9月に発売する。すでにホームページ上での先行予約を受け付けており、初回生産分には特典としてリニアライナーマガジンが付属する。

 同社ではこれまでもプラレールの一機種として「超電導リニア L0系 レールセット」を発売しているが、実際に磁石で浮いて進むという方式での商品は初めて。世界でも初となる本格的なリニアモーターカーが登場する。

リードスイッチがレールに埋め込まれた推進用の磁石を感知し、車両内のコイルに電流を流し磁力を発生させます。 レールに埋め込まれた推進用磁石と反発し、車両が前方へ進みます。 磁力の影響を受けない位置まで進むと、コイルに流れる電流供給が止まり、次の推進用磁石を感知する位置まで進みます。 再びリードスイッチが推進用磁石を感知すると電気を流し反発を発生させます。 後はその繰り返しでスピードを上げ、走行を続けます。
http://takaratomymall.jp/shop/g/g4904810825999/

 スケール換算で時速500㎞の速さが出るというこのセットは、トンネルも山梨県にあるリニアモーターカーの実験施設と同じタイプの形状をしていたり、駅に到着するとアナウンスが流れるなどの工夫が凝らされている。

 価格は35,000円(税別)と玩具としてはなかなかのお値段だが、夢のリニアモーターカーが自宅で楽しめるというのは、子どもだけではなく大人もワクワクする商品なのではないだろうか。

開発するまでのプロセスも興味深い

 開発にあたってのプロセスもホームページで公開されているが、タカラトミーの社長が「実際に浮いて走るリニアモーターカーを作りたい」という指示を出したのが開発のはじまりだとか。トップダウンの仕事であれば社員も断ることができないだろうが、そういった発想を受けて実際に開発までこぎつけるというのはすごい。

 開発に着手してから2年後に発売となったが、磁石で本体を浮かすということはできても、自動で前後に推進するという仕組みを考えて開発するのは並大抵のことではなかったようだ。「世界初」という言葉はとても誇らしくて嬉しいが、その裏には多くの方の努力があったんだなと思う。

 玩具というのは子どもたちに夢を与えるだけではなく、今回の商品のように科学に対する関心を高めるという意味もあると思う。そういった意味でも、タカラトミー開発チームの努力は、次代を担う子どもたちの知的好奇心を刺激していくのは間違いない。

見ているだけで満足するかという懸念

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 今回発売される商品で個人的に懸念するとすれば、磁石で浮いて磁石で進むという玩具を、子どもたちは黙って見ているだけで満足するのかどうかという点だ。

 プラレールをお持ちのお宅であればご存知のことだと思うが、レールの上を走っている車両を見るだけではなく、実際に手で押して遊ぶ子どもがほとんどなのではないかと思う。見ているだけではなく触ることも「遊び」の中に組み込まれているからだ。

 ある程度大きくなればそういうこともないだろうが、幼少の頃は自分で押して動かして、イメージの中で実際に車両が運航している様子を思い浮かべるという遊びを子どもたちは行うし、それによって想像力が育つという面もあると思う。

 そう考えると、玩具を選ぶときには子どもの年齢やその子の特性を良く思い浮かべて買うことが、親には求められるのかもしれないと感じた。