仕事で札幌に出張することがあるが、毎回バタバタしていて事業所とホテルとの往復に終始することが多い。知り合いに「美味しいお店はありますか」と聞かれることがあるが、全国チェーンのレストランぐらいしか思い浮かばないというのが哀しいところだ。
それでも、札幌で美味しいと評判のスープカレー屋さんには行ったことがあるので、少ない経験ながらオススメすることにしている。
■スープカレーのお店「すあげ+(ぷらす)」
先日、東京のテレビでも取り上げられていたのが、すすきのにあるスープカレーのお店「すあげプラス - suage+ -」。地下鉄すすきの駅からすぐの場所にあるお店で、大通りからは一本裏にはいるものの人気のお店だ。
店内は禁煙フロアと喫煙フロアとに分かれていて、家族連れやカップルなどで賑わっている。私が訪問した時にはちょうどお客さんの訪れる時間の狭間になっていたようで、この後次々とグループ連れなどが訪れて店内は賑やかになった。
メニューはずばりスープカレー。ビールも置いてあるので、飲みながら食べながらワイワイと楽しんでいるグループが多く見受けられた。
私が注文したのは、お店で一番人気の「パリパリ知床鶏と野菜カレー」というもの。柔らかい知床鶏が炭火でパリッと焼いてあり、かなり美味しい仕上がりとなっていた。
そのほかにも、かぼちゃ、なす、ピーマン、マイタケ、ゆでたまごが入れられていてボリュームも満点。スープカレーは辛さを5段階で選べるようになっているので、辛いものが苦手な人でも安心して食べられるようになっている。
スープはカレーの風味がたっぷりで、スープの出しもとても良く効いていてサラッと食べやすい。初めて食べてみたが評判が高いというのも頷けるなと感じた。ライスは赤米がブレンドされたオリジナルのもの。量も三段階で選べるので、お腹の空き具合で選ぶのが良いようだ。
さすがに人気のスープカレー屋さん。一度ならず二度三度と通う人がいるというのも、まんざら誇張ではないと感じた。
■スープカレーの食べ方
札幌名物と言えばラーメンサラダとスープカレーだということは知っていたが、スープカレーはこのお店で食べるのが初めてだった。
私が訪れた時には一人だったため、とにかく食べ方が分からない。イメージとしてはライスにカレーをかけるものだとばかり思っていたが、運ばれてきたスープカレーを見るとそれも何となく違う気がする。
具材に刺してある串は先に抜くのだろうか、ライスは中に入れるのだろうかな度、他のお客さんの様子を横目で見ながらしばし悩んでしまった。
悩んでいても始まらないので、お店の方に声をかけて「正しいスープカレーの食べ方」をたずねてみた。返ってきた答えは「お好きなように食べてください」ということだったが、多くの方は先に串を抜いてから具材をおかずにライスを食べるとのこと。
なかには最後のスープをライスにかけて食べる人も、スプーンにライスを入れて食べる人もいるようだが、基本は「具材をおかずにしてライスを食べる」ということらしい。
名物は食べ方ひとつとっても迷ってしまうものなんだなと思い、初めて食べるものは一人で食べにきてはいけないのかもしれないとも思った。