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「ふるさと納税」で旅行に行ける?宮崎県綾町の取り組み

 自分の居住地以外の自治体に納税する「ふるさと納税」。様々な特典がある自治体も多く、年々利用する人が増えているようだ。「納税」という名称になっているとはいえ実際には寄付金扱いとなるようだが、自治体によっては面白い特典を用意していてとても興味深い制度だ。

■「ふるさと納税」で宮崎旅行

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 宮崎県の綾町(あやちょう)とソラシドエアが連携して、「ふるさと納税」を納めた人に対して綾町へのパック旅行を提供するようだ。元々、綾町への「ふるさと納税」は人気が高く、町のホームページを見ると平成24年度は18,085千円が集まり、様々な事業に使われたことが分かる。

 今回提供されることになったパック旅行は、10万円以上のふるさと納税者に贈呈されるお礼品(特典)のひとつで、羽田空港発から宮崎空港までの往復航空券と1泊2食付宿泊代、レンタカー代もしくは1万円相当の綾町特産品のパックとなっている。

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  「ふるさと納税」を納めた自治体の特産品が送ってくるのも嬉しいが、その場所に行けるというのもさらに親密感が増すような気がする。今までもステーキ肉など人気の商品を揃えていた綾町だが、次回の旅行企画で今まで以上に人気を呼びそうだ。

■「ふるさと納税」の仕組み

 「ふるさと納税」制度は2008年4月30日に公布された「地方税法等の一部を改正する法律」によって、住民税の寄附金税制が大幅に拡充されるという形で導入された。簡単に言うと「自分で地方自治体を指定して寄付をする」という制度で、寄付した額のうち一定額が税額控除される。

 名称としては「ふるさと納税」と名づけられているが、寄付する地自体は自分の故郷に限定されている訳ではなく自由に選ぶことができ、寄付した金額の使用用途についてもある程度指定できるようになっている。例えば「○市の震災復興に役立てて欲しい」ということも可能となる。

 ふるさと納税を行うと“他の自治体に納めたふるさと納税額の一部を、本来納めるべき税から引いてもらう”という手続きがとられるので、「納税」という言葉で表されてはいるものの、税的な手続きから言うと「寄付金による税金の控除」ということになるようだ。

 「自分が納める税金を、使って欲しい自治体に納める」というのは、今までの「自動的に徴収される税金の納め方」とは少し違う考え方になるが、それもまた正しい選択かもしれない。

■宮崎県綾町はどこにある?

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 宮崎県綾町(あやちょう)は宮崎県の中西部に位置する町で、「有機農業の町」、「照葉樹林都市」などをスローガンとした町おこしの成功例として知られている。

 全国各地からの移住者が後を絶たないという町でもあるようで、歩いて渡れる日本一高い吊り橋があるなど観光名所も多い町だ。私の故郷は鹿児島なので、機会があれば帰省の時を利用して一度行ってみたいなと思うぐらい興味深い町だ。

 「ふるさと納税」を集めるために町を魅力的なものにするというのは、住民にとってもそれ以外の人にとっても、決して間違った方向ではないと思う。