先日行われた(というか企画した)「おやこ写真教室」。アシスタント的な役割で参加した割には、子ども達と一緒になって撮影会を楽しんでしまった。それもまた、写真教室自体が盛り上がったひとつの要因だと思う。いや、そう思いたい。
写真教室自体は私も以前2年ほど通ったが、一番楽しいのが撮影会。講師の指示であちこちを撮ると、今まで自分が撮ってきた写真と違う雰囲気の写真が撮れて、そういうことがとても勉強になる。自分以外の人に服を選んでもらうとの似たような感覚だろうか。やはり、写真が上手な人というのは被写体を見つけるカンどころと、フレームに納める能力が違うんだなと感じる。
■室内撮影編
室内に設えられた撮影セット。簡単な照明が灯されているだけだが、小物から雑誌、パネルまで色々な物が置いてあって好きに撮れるようになっている。今回は写真のネガを見るための”トレース台”と呼ばれる道具も用意されていて、その上に綺麗なガラス球や貝がらが置いてある。
〔室内写真1〕
トレース台に乗せてあるものを単に撮っただけ。それでも絞りなどの変化で雰囲気が変わる。
〔室内写真2〕
つばめキャンドルの商品をトレース台の上でパチリ。ちょっと夏っぽい?
〔室内写真3〕
トレース台の上のガラス球を縦構図で撮る。縦と横とで雰囲気が変わる。
〔室内写真4〕
キャンドルをトレース台に乗せてみる。何となく貝がらと同化して面白い。
■屋外撮影編(横浜中華街)
中華街の入り口にある門の付近で撮影。子ども達は撮影に夢中になってしまうので、車が来た時のために大人は交通整理。大勢で門を撮影していると、道行く人が「何だろう?」と不思議そうな顔をして門を見上げるというのが面白いし申し訳ない。
〔屋外写真1〕
案内板の裏側を支える狛犬(?)少し視点を変えると面白い物がある。
〔屋外写真2〕
街灯の「福」の字が面白くて、門と一緒に撮ってみる。背景のカレー屋さんの看板が少々うるさい。
〔屋外写真3〕
レストランの入り口に合った看板。単に面白いので撮ってみた。
■撮りたいものを切り取る
講師から言われたことは「説明写真にならないこと」「撮りたいものを思い切って切り取る感じで撮ること」という2点。その他にも注意点はいくつかあったが、大きく言うとその二つに集約される。
そんなちょっとしたことを気にしておくだけで、いつもと違う雰囲気の写真が撮れるというのは面白い。私の写真は決して上手ではないが、後から見て「面白いな〜」と思える写真がとれるとちょっと嬉しい。そんな「ちょっと嬉しい」と思えることが写真を撮る楽しさの原点かもしれない。
今回の写真教室を終えて子ども達が帰る時に、一人の男の子が母親に「今度の誕生日は自分のデジカメが欲しい」と言っているのを聞いて思わずニコリとしてしまった。そういう気持ちに一人でもなってくれると、イベントを開いた甲斐があるというものだ。