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日本一食べずらいお菓子「よいとまけ」は食べると美味しい逸品だった

 仕事の関係で札幌に出張することが多く、最低でも毎月1回は出かけている。日中はバタバタと動き回ったり打ち合わせが多く、また夜はホテルに直行して仕事を片づけるのが常なので、おのずとお土産は新千歳空港で買うことになる。

 職場や家に買うお土産はだいたい決まっているが、先日の出張時に「日本一食べずらいお菓子」というポップを見てついつい買ってしまったお菓子があった。

■日本で一番たべずらいお菓子

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 「日本一食べずらいお菓子」という売り文句がついていたのは、苫小牧市の三星が製造販売している「よいとまけ」というロールケーキ状のお菓子。ロールカステラにとろりとしたハスカップジャムを施したお菓子は、少し酸っぱめであっさりとした銘菓だった。

『日本一食べづらいお菓子・・・でも、食べると美味しい』1953年の発売以来、愛されて半世紀。。ロールカステラにハスカップジャムを配した、北海道でなければ作れない、雄大なお菓子です。第22回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞致しました。(http://yoitomake.jp/yoitomake.html)

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 中身はすでに切ってあるものの、ベトベトしていてお皿に取るのに少々難儀する。出来るだけ取りやすいようにパッケージが工夫されているが、それでもやはり取りにくい。「日本一食べずらい」というのは伊達ではない。

 それでも、一口食べるとハスカップジャムの酸っぱさとカステラの素朴な甘さがマッチしていて、何個でもスイスイと食べられてしまう。

 表面にかぶさっているオブラートもそのまま食べるので、ベタベタした食感ではなく思ったよりも口の中でモゴモゴしなかった。

 食べ終わった時には「美味しかったな〜」と思い、しばらくするともう一度食べたくなる不思議な味わいのお菓子だった。次回の出張の時にも思わず手を伸ばしてしまいそうだ。

■北海道の特産品ハスカップ

 「ハスカップ」ははスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。実は食用となり和名をクロミノウグイスカグラ(黒実鶯神楽)というらしい。古来から不老長寿の妙薬として知られている。

 北海道内では主に苫小牧市の隣にある勇払原野に自生していて、本州以南では高山植物として知られていることから、食用としては北海道が中心となって加工されている。

  また、ハスカップの実にビタミンC、アントシアニン、カルシウムなどが豊富に含まれているため、最近では健康食品としての認知度も高まってきている。

 お土産品は数も種類もたくさん出ていることから、他のお土産に負けない何かを全面に打ち出すことによって差別化を図る必要がある。「美味しい」とか「名産」という言葉はお土産屋さんの店頭にあふれ帰っているだけに、「日本一食べにくい」という売り文句はひときわ目立っていた。

 こういったところにも生産者の気構えと言うか、一生懸命に売ろうとする姿勢が現れているんだなと感じた。株式会社三星は創業明治31年の老舗ながら、頑張っている会社なんだなと感心しきりだった。