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新潟の「シェアキッチンプログラム」が興味深い

 新潟は若い力が熱い。個人的にそう思うのは、仕事の関係で新潟の方と触れ合う機会が多いからだろうか。いや、それを差し引いても確かに新潟の若い力は熱い。

■「シェアキッチンプログラム」という取り組み

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 新潟の若き3人のシェフがユニットをくんで行っているのが「シェアキッチンプログラム」という取り組み。「食」というものをキーワードとしたコミュニケーションプログラムだ。

 食をキーワードにした多様なコミュニケーションがここから生まれていきます。場所や地域を問わず、その食空間で行なう活動は、地域や建物、フィールド等、様々なモノを食の力で結びつけていきます。主にキッチンカーの「DAIDOCO-GO」を中心に、規制のない自由な空間で展開する私達の暮らす街、『新潟』を中心とした、いわば動く食の発信基地です。

(http://daidoco.net/sharekitchen/)

  この取り組みは「新潟市食文化創造都市推進プロジェクト」にも認定されている活動で、新潟市からの助成金も出されている取り組みだ。助成金を得るということは活動の趣旨がきちんとしていて、さらに計画性のある取り組みだとも言える。

  とても興味深いのは、このプログラムがそれぞれ異なる母体を持つ3人のシェフが行っているということ。「三人集まれば文殊の知恵」という諺があるとおり、一人の力では成し遂げられないことでも、複数人が集まれば大きな力になるということを実践している。

 逆に、それぞれに異なる母体があるということは、方向感や根っこにある考え方を常にまとめていくという努力が不可欠で、そういう意味でも「たいしたもんだな」と素直に思う。

 活動は主ににキャンピングカー仕様のキッチンカーを使い、様々な場所で「食」を提供することで新潟の食に関する情報発信を行うということ。新潟だけにとどまらずいろいろな場所で情報発信を続ける彼らは、自身の仕事と新潟という土地に熱い想いを持ち続けていることが窺える。

■食をデザインする「DAIDOCO」

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 三人の料理人がユニットを組んで活動している「DAIDOCO(ダイドコ)」。男性一人、女性二人のユニットだが、それぞれ「食」に関する仕事の代表として活動しながら、ユニットとしての活動も行っている。

 「シェアキッチンプログラム」のそのひとつだが、料理教室の開催や展望フロアーで行われた送別会へのケータリングサービスなど、枠にとらわれない活動を精力的に行っている。

 この「枠にとらわれない」というところが「食をデザインする」というところにつながっていて、常に新しい物を模索しながらも中心には「食による情報発信」という部分がしっかりと据え置かれている。

f:id:polepole103:20140426065829j:plain(http://daidoco.net/fdb/2170/)

 何ごともそうだが、「ぶれないものを持っている」ということは非常に大切で、だからこそ活動母体をそれぞれにもちながらも、方向性を合わせてぶれずに活動出来ているんだろうなと感じた。

 大きなムーブメントを起こすのは、きっとこういった地に足をつけた活動を行っている、「想い」を持った人たちなんだろうと思う。こういう姿勢は歳をとっても見習うべきだと、自戒を込めて心に刻みたい。