気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

自学自習を長続きさせるための3つの工夫

f:id:polepole103:20140415200607j:plain

 4月を過ぎて新年度になると、英会話教室などの習い事をする社会人が増えるらしい。やはり「新年度」という言葉の響きに喚起されて、「新しいことにチャレンジするぞ」と気持ちも新たに取り組む人が多いのだと思う。私もその傾向が強い。

 しかし、学習意欲が長続きしないのも自学自習の常で、数か月もするとすっかりモチベーションが下がってしまうという方も多いのではないだろうか。自学自習を長続きさせるためにはちょっとした心構えと習慣化が必要なようだ。

■具体的な達成目標を設定する

 新しいことを学び始めるのには何かしら理由があると思う。「テレビで見てかっこよかったから」とか「会社の仕事に役立ちそうだから」とかその理由は様々だが、忘れてはいけないのが「何のために学ぶのか」を出来るだけ具体的にイメージしておくこと。

 私の例で恐縮だが、昨年から学んでいる手話に関しては、学び始めた理由が「会社にいる聴覚障がいのメンバーと意思疎通を円滑に行いたいから」ということだった。しかし、「少しでも会社で手話を使えるようになる」という目標だけでは到達目標があいまいでかつ低いため、継続して長く学ぶための理由としては少し弱いなと感じた。

 そこで、さらに具体的に「手話を使って子どもたちに絵本の読み聞かせを行えるようになりたい」という目標を立てた。さらにその目標を達成するために「1年後には手話検定4級を、2年後には手話検定2級をとる」というマイルストーンを置いてみた。

 そのことによって、覚える単語の範囲や必要な読み取りスキルなども明確になったことから、計画的に学習を行い継続するというモチベーションを得ることができ、一年以上経った今でも学ぶ意欲が衰えていない。

 こういった方法は人それぞれだとは思うが、「誰のために、何のために上達したいのか」ということを具体的にイメージした方が、学習に対するモチベーションは下がりにくいと思う。

■習慣化の仕組みをつくる

 学習の基本は繰り返し継続し学習すること。野球でいえば「毎日素振りを欠かさずに行う」というようなことで、毎日地道に基礎学習を行うことが上達の早道だと言われている。

 しかし、単語を覚えるとか聞き取りビデオを見るといった基礎学習というのは飽きやすいというのも事実で、だからこそ生活の中に取り込む習慣化の仕組みが必要になる。

 例えば「毎朝電車の中では必ず単語を覚える」とか、「お風呂あがりに30分は参考書を開く」というように生活の中で習慣化することが望ましい。習慣化させるのためには2~3週間は続ける必要があるが、カレンダーに丸印をつけていくなどの工夫をすることも良いかもしれない。

 習慣化できれば自然と覚える速度も上がり、それがさらにモチベーション向上にもつながるという良いスパイラルが出来上がる。

■上達度合いを確認する仕掛けをつくる

 語学に関していうならば、「自分が使う言葉が相手にどう伝わるか」が上達度合いを測る指標となり、通じることがモチベーションの向上につながる。しかし、外国語でも手話でも周囲にその言語を使う人がいないと確認しようがなくなり、結果として学習意欲が落ちていくことになる。

  そういう意味では、自学自習ではなくスクールに通って学ぶ方が、上達度合いが見えやすくてモチベーションも上がりやすいといえる。可能であればスクール通いの方が望ましいともいえるが、通う時間がなかなか取れないのであれば積極的にそういった場に参加することを考えてみたい。

 外国語でも手話でも「茶話会」のような催し物を開催しているスクールもあるし、無ければ友人・知人を頼ってそういった場を自ら作ってみるのも良い。自分でそういった場を作るのが苦手な人は、「覚えた言葉を使ってみたい」ということを友人などに情報発信することで、周囲から有益な情報が得られるかもしれない。

 いずれにしても、自ら動いてみないことには機会は得られないし、自ら動くこと自体が学習に対するモチベーションを高めてくれるのではないかと思う。

 毎週では無理でも月に1回ぐらいであれば週末や仕事帰りに時間を作ることができると思うし、少しでも上達したいのであれば時間を作る努力は惜しまないようにしたい。

■まとめ

 何ごとも地道にコツコツと努力することが大切で、自学自習に関しては努力したことが必ず成果となって返ってくる。だからこそ難しいし、だからこそ楽しいんだと思う。

 大切なことは「自分のために勉強する」ということではなく、「誰かのために役立ちたい」と思うことかもしれない。資格取得でも語学習得でも「自分のために」と考えるとあきらめるのも早いが、「誰かのために」ということを考えると案外頑張れてしまうのではないかと思う。

 要はやる気の問題だが、具体的な「誰か」をイメージすることで自分の立ち位置が明確になり、学ぶ意味と目的と目標がぶれないものになるのではないだろうか。