気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

[P]今号も元気をもらいました!「コトノネVol.09」

 世の中にはいろいろな雑誌や情報誌が出されていますが、口コミと人のつながりで徐々に発行部数が増えている雑誌があります。良いものは必要とされる。そんなことを思わせてくれる雑誌で、写真も内容もとても素敵なんです。

■社会をたのしくする障害者メディア

f:id:polepole103:20140307215321j:plain

 今日ご紹介するのは障害者メディア「コトノネVol.09」「コトノネ」は2012年1月に創刊された季刊誌で、徐々に書店店頭で見かけるようになった障害者メディアの雑誌で、読むと元気が出る情報がたくさん詰まった雑誌です。

 元々は東日本大震災で被害を受けた障がい者及び支援施設の復興支援として創刊され、被災地にある就労支援施設などの状況も掲載されています。

 私がこの雑誌に出会ったのは、新聞記事で紹介されたのがきっかけでした。今まで障がい者関連雑誌というと自治体が作る冊子のようなイメージがあったのですが、表紙全面に笑顔の写真が配置されていてハッとしたのを覚えています。

 さっそく取り寄せて購読してみたら、登場する人々の笑顔がとにかく良い。「人」を中心にした雑誌なんだなということが分かっただけではなく、「人」「笑顔」「ひたむきさ」「建設的」といった要素が満載の雑誌だったんです。

 こういう雑誌が普通に書店に並んでいて、普通にみんなが買って読む。そんな世の中になれば、きっと今よりもさらにみんなの笑顔がこぼれる明るい社会になるのではないか。そんなことまで思ってしまいました。 

■「里山の障害者」が素敵

f:id:polepole103:20140306212055j:plain

 この雑誌の面白いところ(素晴らしいところ)は、徐々にパワーアップしていくところなんです。発行数が増えていくとかページ数が増えていくというようなことではなくて、号を重ねる毎に内容が充実していくんです。

 先月号では作家の小川洋子さんがインタビュー記事で登場されて驚きましたが、今号のインタビューは脚本家・作家の山田太一さん。他の雑誌などではなかなかお目にかかれない方々が、福祉に関して本音で語っているというのがすごいんです。

 さらに、特集記事も毎号切り口が新鮮で面白い。今号の特集は「ちょっと足を伸ばして、春探し」と「里山の障がい者」という内容ですが、特に第2特集の「里山の障がい者」には惹き付けられるものがありました。

 田舎、農業、障がい者という、それぞれの課題を抱えた問題を取り上げながら、それをミックスして建設的な内容と切り口で紹介しています。さらに、「里山資本主義」の著者藻谷浩介さんのインタビュー記事も入っているなど、読書好きにとっても読み応えのある内容となっています。

 (失礼な言い方ながら)決して儲からないであろうこういった雑誌が、これだけ充実した記事と写真で作られていることに驚きますし、編集部、編集者の想いというものが詰まった雑誌だと思います。

 皆さんも機会を作ってぜひ読んでいただきたい。雑誌「コトノネ」です。