先週、「一度お会いしたい」と思っていた方とお会いする機会がありました。優しさと想いのある人は輝いているんだなと感じるとともに、元気をたくさんいただくことが出来ました。
■ぬいぐるみが旅をする「ウナギトラベル」
お会いしたのは「ウナギトラベル」を運営されている東さん。先週発売された「AERA (アエラ) 2014/1/20号」にもインタビュー記事が掲載されていましたが、いま注目のビジネスを展開されている方です。
「ウナギトラベル」はぬいぐるみ専門の旅行会社。何らかの事情で出かけられない方や時間が無くて旅行に行けない方のために、自分のぬいぐるみをご本人の代わりに旅行をさせるという会社です。
“誰にでもアドベンチャーを。ウナギトラベルは、ぬいぐるみの旅行代理店です。何らかの理由で旅が困難な本人に代わり、ぬいぐるみによるアドベンチャーの機会を提供。人生にワクワクを増やし、世界観を広げます。同時に、ツアー対象エリアを日本全域に広げ、常に日本の魅力を探求します。”
旅先からはフェイスブックで随時旅行の様子を写真でアップするとともに、最終的には撮影した写真がメディアに保存されて”ご主人”の元に送られてきます。
奥様のために、娘さんのために、自分のためにとぬいぐるみをウナギトラベルに託し、愛するぬいぐるみが旅をすることでその想いを相手に(自分自身に)届けるという素敵な仕組みです。
ご苦労はたくさんあるようですが、このビジネス自体がとても楽しいと目を輝かせる東さんの表情を拝見していると、想いのある行動は自然と人を惹きつけるんだなと思いました。
最近では海外からの依頼も多いというウナギトラベルは、お客様ひとつひとつのぬいぐるみを「本人同様」に大切に扱う会社。静かな熱さというか、ビジネスを超えた想いと優しさを感じることが出来て、私も元気をたくさんいただきました。
■参加者同士のコミュニケーションも生まれる
ウナギトラベルでは旅行の様子をFacebook「Unagi Trabel」上でリアルタイムに紹介していますが、そこに寄せられるコメントもとても温かいものばかりなんです。ぬいぐるみの行動に対して語りかけたり、自分のぬいぐるみに感想を聞いてみたりと、自然とコミュニケーションが発生しています。
また、海外から「日本の名所を旅させたい」とぬいぐるみを送って来られる方も大勢いらっしゃるようで、日本の名所を巡ったりお寿司を食べたりする様子に現地から英語でコメントが入り、それに対して日本からも英語でコメントが入ったりと活発なコミュニケーションが生まれています。
ぬいぐるみを通じて生まれる温かい交流。これもまたウナギトラベルが人気になっているひとつの要素なんだなと感じました。
利用者の気持ちを考えて丁寧な対応と細やかな旅の設定を行っているからこそ、利用者の満足度が上がりリピーターが増えてくる。ウナギトラベルの活動にはそんな温かなふれあいの輪を感じました。