気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

読書

「ジジイの片付け」(沢野ひとし)

3年前に母が、2年前に父が相次いで亡くなり、九州にある実家が空き家になった。何十年も両親が二人で住んでいた2階建ての実家は、思っていた以上に様々な「物」であふれ返っていた。 戦争で物資が不足していた時代を過ごした両親は、簡単には物を捨てられな…

素敵な場所の素敵なミステリー短編集「京都一乗寺 美しい書店のある街で 」(大石 直紀)

たまたま読んだ物語の舞台が、自分が住んできる地域だととても身近に感じて嬉しい。また、旅先などで書店に入るとその土地を題材とした企画コーナーがあったりするので、旅先でその土地を舞台とした物語を読むのも楽しい。以前、出張で奈良市に宿泊した時に…

季節外れだけれどもご紹介、絵本「サンタクロースと50ぴきのトナカイ」

先日、大型書店をブラブラしていたら、絵本コーナーに関連グッズとして絵本のキャラクターを模した靴下などが置いてあった。「はらぺこあおむし」など有名な絵本の関連商品だったが、絵本はいくつになってもついついページをめくってしまう楽しさがある。絵…

「そして誰もいなくなる」(今邑 彩) 思わずため息が出るどんでん返しの連続

本好きの私は、コロナ禍で週末にステイホームが続いても苦にならず、逆にのんびりと本を読んだりくつろいだりする時間が出来て楽しい。子どもがすでに一人立ちしていて、子ども部屋を自分専用の部屋にしていることもその理由の一つだろう。考えてみれば少々…

心暖まる一冊「名探偵ぶたぶた」(矢崎存美)

ここ十年来、読書記録を付けているが、昨年は春先から夏前までが一年で一番本を読んでいた。季節的に読書に向いているというのもあるのだが、緊急事態宣言で家の中で過ごす時間が増えたというのも大きな要因だろう。 また、読んだ本の種類を見てみると、もと…

「歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A (文春新書) (日本語) 新書 」(出口治明)

学生の頃は世界史よりも日本史が好きだった。社会人になってからは日本史というよりも時代小説が好きで、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」は幾度となく読んでは感動していた。また、テレビ番組はあまり見ない方だが、NHKの「歴史ヒストリア」は大好きで良く見…

「おもかげ」(浅田次郎)

あと数年で還暦という年齢になり、10年ほど前に比べて仕事もプライペードもかなり環境が変化してきた。仕事面では後進の指導や各部署との調整、取りまとめなどの仕事が多くなってきたし、プライベートでは子どもが巣立ったことで夫婦二人の生活となり、両親…

「滅びの前のシャングリラ」(凪良ゆう)

ノストラダムスの大予言やマヤの予言など、人類滅亡の予言や噂は昭和の時代から世の中に流布されていた。子どもの頃にはそういった話に心底怯えていたし、かなり本気で気に病んでいたように思う。また、日本沈没や復活の日、ディープインパクトなどのパニッ…

大好きな絵本「あのね、サンタの国ではね」を見かけて年末を感じる

早いもので今年も残すところ50日余りとなり、街を歩くと年末の雰囲気が徐々に漂ってきている。書店の店頭にはクリスマス関連の絵本が並んでいて、もうそんな時期なんだなと思わされてしまう。 子どもが小さい頃は絵本の読み聞かせをほとんど毎日行っていたが…

時には単行本を買ってモチベーションを上げる

本好きなのは亡くなった父親譲りで、物心ついたときには家の中には本がたくさんあった。決して裕福ではなくごくごく普通の家庭だったが、カラー版の百科辞典が本棚にずらりと並んでいたのを思い出す。本好きだった父が、私たち兄弟のために思いきって揃えた…

心震える一冊「刑事何森 孤高の相貌」(丸山正樹)

丸山正樹さんが書かれた「 刑事何森 孤高の相貌」は、手話通訳士が主人公となった「デフ・ヴォイスシリーズ」のスピンオフ作品だ。手話を勉強している私にとっては、とても参考になりとても胸に響くシリーズだけに、そのシリーズに登場していた何森(いずもり…

「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」(青柳碧人)

青柳碧人さんが書かれた「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」は童話を元ネタにしたミステリー連作短編集だ。前作の「むかしむかしあるところに、死体がありました。」が本屋大賞の候補作にノミネートされるほど話題となったが、今回もまたグイグイと引き…

「還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方 (講談社現代新書) 」(出口治明)

ライフネット生命保険の社長を務められた出口治明さんが書かれた「還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方 (講談社現代新書)」は、人生100年時代を迎えた現代をどのように生きていけば良いかを教えてくれる一冊だ。 出口さんは京都大学卒業後に日本生命相…

一風変わったブックカバー「かたいぶんこ」で文庫本を上製本に変身させる

先日、丸善の文具売り場で見つけたのが、特製の「かたいぶんこ」というブックカバーだ。丸善創業150周年記念として昨年発売された商品で、「竹尾×丸善ジュンク堂書店」のコラボレーション商品。文庫本を上製本(ハードカバー)に変身させて楽しむことが出来…

ノンストップミステリー「逃亡刑事」(中山七里)

中山七里さんが書かれた「逃亡刑事 (PHP文芸文庫)」も、先に犯人が分かるというミステリーものとしては珍しい展開の物語だ。事件を追いかけるのは、“県警のアマゾネス”という異名を持つ豪傑な女性刑事というのも面白い。 単独で麻薬密売ルートを探っていた刑…

お気に入りブックカバーはお気に入りのケースに入る一品

本好きなのでブックカバーはいくつも持っているが、ビジネスバッグに入れる時には本が折れたり汚れたりしないようケースに入れている。 使っているのはキングジムのバッグバッグの一番小さいタイプで、これが文庫本にはぴったりとくる大きさだ。しかし、弱点…

「あの日、君は何をした 」(まさきとしか)

書店の無い街には住めない。長い間そう思っていたが、今住んでいる最寄駅近辺には書店が一軒も無い。近くの商店街にも無いので、休日に書店を覗きたくなったら隣の駅にある大型書店に行くしか方法がない。10年近く前に引っ越してきた当時は駅のすぐ近くに小…

「出張料理人ぶたぶた」(矢崎存美)、オススメのシリーズのオススメの一冊

皆さんは『伝説の家政婦・志麻さん』をご存知だろうか。テレビで一躍有名になり最近ではレシピ本も出されているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。 志麻さんはフランスで料理を学び、その後フランスのレストランや日本の老舗レストランなどで修行を…

電子書籍が良いか紙の書籍が良いか

iPad miniを持っているので、最近少しずつ電子書籍を使い始めている。以前は頑なに紙の本を読んでいたのだが、ランニングの本や雑誌を読み始めてから電子書籍も利用し始めた。 電子書籍の良いところはかさばらないこと。数冊分の電子書籍をダウンロードして…

全巻制覇!任侠シリーズ第4弾「任侠浴場」・第5弾「任侠シネマ」(今野 敏)

今週のお題「お父さん」 父は昨年88才で亡くなったが、若い頃から本好きでいろいろな本を読んでいた。私が子ども時代を過ごした昭和40年代に、自宅に百科事典があったというのも父の本好きを反映しているのだろう。決してお金持ちではなく普通の家庭だったが…

「145gの孤独」(伊岡 瞬)、終盤の展開に胸を突かれる

将来の頃は、将来の夢は何かと聞かれたら「ジャイアンツの選手になること」と答えていた。私が小学生の頃は、ちょうどジャイアンツが日本シリーズを9連覇し、いわゆる『V9』時代だったので、『野球選手』ではなく『ジャイアンツの選手』になりたいと思ってい…

お気に入りのブックカバーでゆっくりと読書を楽しむ

家にいる時間が増えて変わったのが、読書をする時間が増えたこと。もともと読書好きで年間120冊ほど読むのだが、家にいる時間が多いので4月から読書量が一気に増えた。本を読んでゆっくりと過ごすのは、なかなか贅沢な時間だと思う。 最近では手軽に読める電…

「任侠書房」をはじめとした任侠シリーズが痛快!(今野 敏)

#おうち時間 嫌なことが起きると次々と嫌なことが起きて、まったくもってスッキリしないということがある。負の連鎖というか、天中殺というか、バイオリズムが底にきているというか、とにかく気分が晴れないという日がある。そんな時には何もする気にならな…

「店長がバカすぎて」(早見和真)、[本屋大賞2020ノミネート作品]

お題「#おうち時間」 世の中、腹の立つことが多い。仕事でもプライベートでも腹の立つことがいくつかあって、どうしてなのか考えるとたいていは対人関係に起因することが多い。人が三人集まれば知恵が出るということわざもあれば、三人集まれば揉め事が起こ…

「線の波紋 」(長岡弘樹)Kindle版、”誰かが誰かを守ろうとする”連作短編集

お題「#おうち時間」 ゴールデンウィークの始まりはいつからなのだろうか。一般的には5月2日から5月6日までの5連休だが、4月30日と5月1日に休みを取って実質4月29日からゴールデンウィークに入っているという人もいるだろう。また、先週土曜日から5月10日ま…

「ぶたぶたのシェアハウス(矢崎存美)」読んでホッとするシリーズの最新作

最近読んだ「ホッとする一冊」が矢崎存美さんの「ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫)」という物語。大好きな”ぶたぶたシリーズ”の最新刊だ。 物語の主人公は、ピンク色をしたぬいぐるみのぶた。しかも、話をして、歩いて、普通に生活をしている"山崎ぶたぶ…

カーシェアはこれからどうなる?「「タイムズ」が切り開くクルマと社会の新たな未来: パーク24グループの飽くなき挑戦」(鶴蒔 靖夫)

若者の車ばなれが進んでいるという。免許は取得するものの、すぐに車を購入するわけではなく、就職に必要となるからまずは免許と取ったというパターンが多いらしい。内閣府の消費動向調査によると、2019年の世帯主年齢別乗用車普及率が29才以下が57.5%と思っ…

復活しました「あたしんち」!読みました「あたしんちベスト」(けら・えいこ)

文字はマンガで覚えた。そう言っても過言ではないぐらい、幼い頃からマンガが大好きだった。 父が本好きだったこともあって物心ついた頃から身の回りに本がたくさんあり、読めもしないのにぺらぺらとめくっていた。それがそのまま勉学の道に進むきっかけとな…

「三つ編み」(レティシア・コロンバニ)頑張れば報われると思わせてくれる物語

フランスで100万部を突破し、世界32言語での翻訳が決まっている「三つ編み」。多くの書店で平台に並べられている一冊だ。理不尽な人生に立ち向かう3人の女性が交互に登場し、それぞれの前に立ちふさがる困難を乗り越えていく。そして、それぞれの物語がいつ…

「マラソン1年生」「マラソン2年生」(たかぎなおこ)

子どもの頃から何かに熱中しやすい性格だったが、その割には三日坊主に終わることも多かった。中高年になった今でも何かにピンと反応して熱中するのは相変わらずだが、一方で飽きることなく継続的にコツコツと続けるようになってきたのはやはり年の功なのだ…