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【新商品】人気のテプラにコスメポーチのような「ガーリー『テプラ』」が新登場

新年度、新学期に入ったと思ったらあっという間に1ヶ月近くが過ぎ、10連休となるゴールデンウィークに入った。旅行や買い物などに出かける人も多いだろうが、4月の慌ただしい時期に出来なかった片付けなどに取り組む人もいるだろう。片付け用の入れ物や容器を使う場合には、中身表示のラベルライターが大活躍するでのないだろうか。

女性向けの可愛いラベルライター「ガーリー『テプラ』」

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キングジムのラベルライター「テプラ」は、1988 年に国内ラベル作成機として発売され、シリーズ累計販売台数は1,000万台を突破している。ラベルライターと言えばテプラと言われるぐらいの人気ぶりだ。最近ではパソコンで入力してテプラで打ち出すということもできるようになり、職場での時短に一役買っている機種もあるようだ。

今回4月19日に発売された「キングジム ラベルライター 「テプラ」PRO SR-GL2」は、家庭での利用をターゲットとして開発された商品だ。テプラというと事務用品のイメージが強いが、カラーやケースの仕様を見直すことによって”家庭用で女性が使う”というイメージに替えている。カラーも「コーラルピンク」と「クリーム」が用意されているので、室内の雰囲気や好みに合わせて購入できるだろう。

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としてのイメージを塗り替え、家庭でのお名前付けや整理収納、ラッピングなど、多様な使用シーンにマッチした「テプラ」として好評をいただいています。この度、従来モデルの「コーラルピンク」に加え、新色の「クリーム」を発売します。

また、フォントの種類が豊富で絵文字やフレームなどの種類も多く、オリジナルのラベルを作成できる点も人気の一つだ。またさらに、モロッカン調のエンボス加工を施したコスメポーチのような外観も女性の購入を促すひとつの特徴にもなっているのだろう。最近では専用のリボンやタグも販売されているので、貼るだけではなく様々な工夫でオリジナル商品を作ることができるのも魅力なのかもしれない。

キングジム ラベルライター 「テプラ」PRO SR-GL2ヒン コーラルピンク

キングジム ラベルライター 「テプラ」PRO SR-GL2ヒン コーラルピンク

 

我が家のテブラは年代物

初代テプラの価格が16,800円なので、発売当時の大卒初任給が15万円ほどだったことを考えると、感覚としては今よりもさらに高価な事務機だったのだろう。個人で買うという商品ではなく、会社の効率化のために購入されていたのだろう。

その後、1992年以降にProシリーズが発売されるようになり、テプラは一気に過程も含めて市場に出回るようになる。この頃から職場にも普通にテプラが置かれるようになり、今まで手書きだったラベル作成作業が一気に楽になってきた。ワープロやパソコンの普及と時を同じくして、テプラも普及して行った

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テプラの記事を書く時にはいつも書かせていただいているが、我が家のテプラは1998年に発売された「テプラPRO SR323」という家庭用の機器だ。発売されてすぐに購入したので、もう20年以上も頑張ってくれている。

むすこが生まれるのに合わせて買い、おむつやベビーパウダーなどのベビー用品入れにラベル貼りをしたのを思い出す。その後も、幼稚園や小学校の持ち物に貼ったり、修学旅行や林間学校の持ち物に貼ったりと、子どもの成長とともにテプラも活躍してきた。

古いながらもまだ現役で使うことができているので、子どもが成人した今では私たち夫婦の小物整理用として活躍している。ロングセラー商品は消耗品も末永く発売され続けるので、年代物のテプラ所有者としても大助かりである。

悲しいのに温かい「さざなみのよる」(木皿 泉)

年老いた母が無くなったのは、数年前の年明けすぐのことだった。体調を崩して数ヶ月入院していたが、最後は苦しむこともなく眠るように旅立った。昔で言うところの老衰だろうか。最後まで家族想いの人だった。

本人の意向で家族葬にしたのだが、これが大間違いだった。生前人付き合いが良くて明るい性格だった母は、老若男女を問わず友だちが多く、家族葬だとあらかじめ町会に話をしていたにもかかわらず、お通夜の席に次々と弔問の方々が足を運んでくださったのだ。実家近くに会場を借りていたのだが、葬儀屋さんに相談して急遽席を作り、私たち兄弟とその家族でお茶を出したり香典返しを渡したりと大騒ぎのお通夜になってしまった。昔から賑やかなことが好きだった母だけに、その様子を空の上から眺めていてカラカラと笑っていたかもしれない。

しかし、そのお陰で私たち子どもが知らなかった母の一面を皆さんからお聞きすることができて、それもまた母からの贈り物だったのかもしれない。

さざなみのよる

木皿泉さんが書かれた「さざなみのよる」は、主人公の女性が病気であの世に旅立つ場面から始まる。亡くなる本人の一人称で書かれているので。なかなか胸に迫るものがある。それなのに、悲しさよりも温かさを感じる素敵な一冊だった。

小国ナスミは癌に侵され、夫や姉に見守られながら43才という若さで旅立った。徐々に命の灯火が弱くなるなかで、ナスミは周囲に感謝しながら静かに旅たっていく。

ナスミが静かに旅立った瞬間から、その死は姉に、夫に、叔母にと、ナスミが生きていた証を次々と思い起こさせていく。その静かで暖かい波紋は、さらに友人やナスミに関わったあらゆる人たちへと広がっていく。決して生活態度が良かった訳でもなく、性格が穏やかな訳ではなかったナスミ。しかし、彼女には目の前の相手を全力で愛し、大切にするという優しさと強さがあった。それが、ナスミ自身の死によってじわじわと皆の心の中に広がる。そして、物語はナスミの本質に迫りながら、時空を越えた壮大な結末へと進んでいく。

久しぶりに「じわっと感動する」という感覚を味わった。それは、もしかしたら数年前に身内を亡くしたということがあったからかもしれないが、それを差し引いても素敵で暖かい物語だと思う。

作者の木皿泉さんはご夫婦で共著されているユニットだが、素敵な言葉とストーリーを紡がれていることに、ただただ驚くばかりだ。本屋大賞にノミネートされた本は、やはり素晴らしい一冊だった。

 

さざなみのよる

さざなみのよる