先日、いつも立ち寄る文具店を覗いたら、パステルカラーやチェック柄が印象的な商品の棚ができていた。女性用のお化粧ポーチやお財布などなのかなと思って近寄ってみたら、これが素敵な文房具雑貨だったので驚いた。「大人の女性に似合う」というキャッチコピーが付いているが、これならおじさんでも使ってみたくなるなと思った。
MIDORIの「小物雑貨シリーズ」
デザイン文具の総合文具メーカーMIDORIは、おしゃれな文房具類を発売しているメーカーだ。全国の郵便局で「旅するおじさんシリーズ」を販売するなど、幅広い販売を行なっているブランドでもある。
そのMIDORIが発売しているのが、冒頭でもご紹介させていただいた「小物雑貨シリーズ」だ。色も模様も”大人の女性に似合う”というコンセプトがぴったりのシリーズで、全体的には確かに女性向きだろうと思う。
シリーズにはがま口タイプの「ペンケース フラット」「ペンポーチ」「ダブルポーチ」「印鑑ケース」「マルチケース」と、リール付きの「キー&パスケース」の6種類が揃っている。その中でも「ペーケースフラット」は、男性でも使いたくなるようなデザインだ。
何よりもペタンと薄くて、ぱちっと止められる金具が付いているのが良い。本来は女性の小さなバッグでも入れやすいようにというてデザインだと思うが、この薄さであればスーツの内ポケットに入れて持ち歩くことも可能だろう。
全体的に見るとやはり女性用なのかもしれないが、男女兼用として使えるようなデザインにほんの少しだけ換えて欲しいなと思ってしまう。なかなか素晴らしいデザインになるのではないだろうか。
「女子」「女性向け」という切り口
文房具の世界でも「女子」や「女性向け」という商品が満ち溢れている。購買ターゲットとして女性を優遇するというのは、企業戦略としては正解というか王道だろう。以前から行われているレディースデイなどもその典型だ。
その流れとして、商品ラインナップを「女性専用」とするのもその一環かもしれない。しかし、多様性の受容が求められている現代で、あえて「女子」とか「女性向け」と銘打つ必要があるのか疑問だ。
商品を見て個々人が判断すれば良いことだと思うのだが、それはいささか頭の固い考えなのだろうか。