東京の蔵前といえば、昭和の終わりまでは国技館があった場所だ。国技館が現在の両国に移って開業したのが1985年(昭和60年)。それ以前もそれ以降も蔵前はモノづくりの街として栄え、また玩具や文具の問屋が多い街としても知られている。その街でオリジナルノートやオリジナルインキの販売を行なっているお店が、今週末「夏の蚤の市」を開催する。
「カキモリ」の「夏の蚤の市」
台東区にある文具専門店「カキモリ」では、今週末8月24日から8月31日までカキモリ夏の蚤の市を開催する。カキモリといえば文具好きには有名な文具専門店で、好みにノートを作ったり好みのインキを作ったりすることのできるお店だ。
その人気のお店で行われる蚤の市では、店頭で試し書きのために使われていた筆記具や サンプルとして並んでいたノート、ペンケース、文具小物などが販売される予定だ。また、すでに販売終了となった便箋や封筒なども手頃な値段で販売されるようなので期待大だ。
カキモリでは全ての筆記具が試し書きすることができるシステムになっているが、だからこそ行えるカキモリならではの蚤の市。大勢の人が詰めかけることになるだろうが、それでも行く価値のあるイベントではないだろうか。
夏の終わりに東京の下町・蔵前を散策し、その足でカキモリの蚤の市を覗いてみる。そんな街歩きも楽しめそうだ。
■カキモリ〈蔵前〉
住所 東京都台東区三筋1-6-2
浅草線 蔵前駅:A1出口徒歩8分
JR浅草橋駅:西口徒歩10分
営業時間 11時〜19時(8月25日までの土日は21時まで営業)
定休日 月曜日(月曜日が祝祭日の場合は営業)
書くことを楽しめる道具が揃うお店
カキモリはとても気になるお店だった。「書くことを楽しむ」というコンセプトが文房具好きの心を揺るがすし、何よりも自分だけのオリジナルノートやインキが作られるというのは、手紙や手帳などを手書きする人にはとても魅力的だ。
最近ではちょとした用事であればメールやSNSで伝えることができるだけに、手紙を書くときもPCで作ってプリントアウトする人も多いだろう。私は仕事上の手紙でも私信でもできるだけ自筆で書くのだが、それだけに好みに合った便箋やペンやインキがあると書くことがより一層楽しくなる。
そんなちょっとしたことだが、自分好みの筆記具を手に入れられるお店には、末長く続いて欲しいと切に願ってしまう。