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靴下を止める「ソックタッチ」が45年前からあることよりも今もあることに驚いた!

どんなに重宝して使っていても、自分が使わなくなると存在自体を気にしなくなるということがある。非常に申し訳ない話だが、靴下を止めるアイテムも同様だった。

45年前に登場した「ソックタッチ」

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皆さんは「ソックタッチ」をご存知だろうか。白元アースという会社で作っている商品で、靴下がずり落ちないように止める糊のようなものだ。発売開始が1972年(昭和47年)だというから、かれこれ45年前から発売されていることになる。

当時は私も小学生だったが、九州の田舎町にも一気に普及して、実家の文房具屋でも常に売れ筋となっていた商品だ。

当時の靴下は今よりもゴムが弱くて、何回も洗濯しているとダラッと落ちてきていた。なかには、ゆるんだゴムの部分に輪ゴムを縫いつけて履かされていた友だちもいたが、当然のことながら痕になったりかゆくなったりしたものだ。

そんな時代に登場したソックタッチは、特に女子中学生などに人気となったのだろう。コロコロと気持ち良く回るボールの感触も、当時は快適だったことを思い出す。

ソックタッチ ブルー

ソックタッチ ブルー

 

一時は生産終了となったものの

その後、靴下の性能も良くなり、また三つ折りソックスが流行りだしたことからソックタッチは生産終了となった。

しかし、発売開始当初に使っていた世代が親になり、我が子がルーズソックスを履くようになって問い合わせが増え、在庫を出したところ一気に売れたので再生産が始まったのだそうだ。その後、紺のソックスをキチンと履くためにも使われるようになり、さらにはビジネスマンも使うようになって復活は完全なものになったのだとか。

「ソックタッチ」と聴いて懐かしいと思う人も居れば、逆に今も使っていて良く知っているという人もいる。そんな珍しい商品になっているようだ。アニメで言えば、ドラえもんとかサザエさんのようなものだろうか。

珍しいパターンのロングセラー商品だと思う。

地道に売れている商品

ソックタッチは少しずつ売り上げが減少してきているようだが、最近では使われているのは靴下を止めるだけではないようだ。女性の場合には服の胸元を押さえるために使って人もいるようだし、袖や肩の部分などがめくれないように使うこともあるのだとか。

私が子どもの頃には「使いすぎると骨が弱くなる」というデマも流れていたが、それも人気商品だからこそ生まれたデマなのだろうと思う。

低粘着ながらしっかりと衣類を肌に固定してくれるソックタッチ。今は売り上げも減少しているようだが、二度あることは三度あるという言葉もあるとおり、流行りのファッショによっては三度ブームが来るということもあるかもしれない。

昭和の時代に少年少女期を過ごした者にとっては「懐かしい商品」だが、今の若者には「時々使う人気の薄い商品」なのだろう。