プラスチック素材は軽量で扱いやすいが、壊れやすくて溶けやすい。すべてがそうだとは言えないが、身近な文房具類や生活用品のプラスチック素材はそういうものが多い。
単純に割れただけなら瞬間接着剤で固定するという方法があるが、欠けてしまった時などに重宝する接着剤があった。
紫外線で固まる接着剤
以前から気になっていたのが、固まる液体プラスチック接着剤「BONDIC(ボンディック) スターターキット」。単に接着剤として固まるだけではなく、液体そのものがプラスチックになってしまうというものだ。そういう意味では、正確には接着剤ではないのだろう。
黒い部分には溶剤が入っており、オレンジ部分に紫外線の照射機器がセットされている。薬剤が入っている部分は柔らかい素材でできていて、軽く押すだけで溶剤が出てくるようになっている。
使い方はメーカーの動画を見てもらった方が早いだろう。驚きの性能というか特徴だ。
ご覧のとおりいろいろな使い方ができる。接着するというよりは、欠損した部分を再生したり成形したりすると言った方が正しいだろう。紫外線をたった4~5秒照射するだけで固まるというのは、まさに驚愕の特性であり特徴だった。
BONDIC(ボンディック) 液体プラスチック接着剤 スターターキット BD-SKCJ 【国内正規品】
- 出版社/メーカー: Bondic
- 発売日: 2016/08/01
- メディア: Tools & Hardware
- この商品を含むブログ (1件) を見る
壊れたイヤホンを修理してみた
経年劣化で折れてしまったワイヤレスイヤホンがあったので、これで性能を試してみた。パッキリと折れてしまい瞬間接着剤で固定したものの、力が一番かかる部分なのですぐに外れてしまっていた。
折れて欠損した部分に溶液を少しずつ塗り、やや盛り上がるようにする。溶液自体はさらさらで粘度が低いので、少しずつ固めては付け足していくのが良いようだ。
塗ったところに紫外線を当てる。見つめていると目に悪いので、できるだけ顔から離した方がよさそうだ。
裏側の欠損した部分にも塗り、同じく紫外線を当てる。ほんの4~5秒照射しただけで、本当に固まったのには驚いた。
出来上がりはご覧のとおり。もう少し慣れればもっときれいに完成できるだろうし、ヤスリをかければ元の姿に戻るのだろうと思う。
肝心の強度の方はどうかというと、普通に使っていて全く問題がない。最初は恐る恐る使っていたが、数日使っても全く問題なく使うことができている。ありがたい。
値段はそれなりにするものの、ちょっと壊れただけで買い換えるのを考えれば安いものだ。修理以外にもまだまだ使い道がたくさんあるようなので、これから少しずつ用途を増やしていきたいと思う。