皆さんは、ブックカバーをいくつ持っていらっしゃるだろうか。書店でかけてくれるカバーで十分という方もいらっしゃれば、気分に合わせて替えているよという方もいらっしゃるだろう。私は季節や気分でブックカバーを替える派だ。
手ざわり抜群の「浴衣ブックカバー」
ブックカバー好きの私がつい先日購入したのが、浴衣の生地を使った「浴衣ブックカバー」。見るからに手触りが良さそうな生地と柄は、夏の盛りにも気持ち良く本を読むことができそうな気分になる。
今回購入させていただいたのは「近江ちぢみ[水色]× 紺」と「雪輪(ブルー)×生成り」の二つ。どちらも手触りの良い生地が使われているが、近江ちぢみの手触りはサラサラとしていて抜群だ。夏には夏のブックカバー。それだけでも読書の楽しさが増すような気がする。
読書好きのための工夫が随所に
このブックカバーは浴衣生地と帯生地とで出来ており、帯生地部分を縮めたり伸ばしたりすることで本の厚みにぴったりと合わせることができる。これは気持ち良い。
折り返し部分を差し込んで厚さ調整ができるブックカバーもあるが、それ以上にきっちりと合わせられるので持っていても緩まず快適だ。本を読んでいてブックカバーが少しずつずれてくるというのは、思った以上に気になるものだ。
帯留めにはバンドが付いていて、本がばらけないように使うことができる。ビジネスバッグの中に文庫本を入れていると、知らないうちにページが開いて折れ曲がってしまうことがある。それを防いでくれるという点でも、ちょっとしたことながら便利なアイテムだ。
バンドのトンボ玉は一つ一つ全て手作りなのだとか。そんなところにも、作り手のこだわりが垣間見えて嬉しい。
薄い本でも厚い本でも使える
ブックカバーは本の厚さに関係なく使うことができるが、前述したとおり浴衣ブックカバーはさらに「ぴったりと隙間なくカバーしてくれる」という点が優れている。京極夏彦さんの超分厚い一冊でも、ご覧の通りしっかりとカバーできている。
その秘密は帯留めとカバーとの二重構造にある。帯留めの中にカバーの布地が入れ込んであり、布地同士の摩擦力でしっかりとホールドされるようになっている。入口部分の布が折り返してあるため、最大限に伸ばしてもしっかりと引っかかってくれるのがありがたい。
おしゃれなブックカバーは機能性もよく、プレゼントとして贈ってもとても喜ばれるだろうと思う。オススメだ。