空高くそびえ立つ近代的なビル。新潟県新潟市の万代島にある、「朱鷺メッセ(ときメッセ)」というコンベンションセンターだ。JR新潟駅から車で5分程度の場所にあり、信濃川の河口に位置する素敵な建物だ。
日本海側最大の高さを誇るこのビルの中に、都市型美術館の「新潟県立万代島美術館」が入っている。企画展で大にぎわいの美術館は、ミュージアムショップも企画展開催中ならではの品揃えだった。
近代的なビルの5Fにある美術館
ズドーンとそびえ立つ朱鷺メッセは、遠くからも良く見えるスラリとしたビルで、近づくにつれてなぜかワクワクさせてくれる建物だ。ごちゃごちゃしておらす、すっくと立つ姿がそう感じさせてくれるのだろうか。
この日は週末ということもあってか大勢の人が詰めかけていて、近くの駐車場は全て満車。少し離れた駐車場に車を止めて歩いて行ったが、逆にその方がワクワク感が募って良いかもしれない。
ビルの入り口にある「スタジオジブリ・レイアウト展」の看板も、ワクワク感を加速させてくれる。
綺麗なエントランスを抜けてエレベーターに乗り、5Fで降りるとそこが新潟県立万代島美術館の入り口だ。ここでは10月10日まで「スタジオジブリ・レイアウト展」が開催されており、この日も大勢の家族連れで賑わっていた。
この美術館は約1400平方メートルの展示室を有しており、「企画展」と「所蔵品展」を交互に行うという形態を取っている。他の美術館のように「常設展示」というものがないので、企画展の入れ替え時期などは休館になるので注意が必要だ。訪れるときにはホームページで開館しているか否かを確認しておこう。
もう少し日本海側に行くと「新潟市美術館」があるので、そちらの展示内容を確認してどちらに行くかを決めるのも良いかもしれない。
気軽に観ることができて交通アクセスも良いというのは、都市型美術館としての機能とコンセプトがそこにあるのだなと感じた。
■新潟県立万代島美術館
住所 新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル5階
http://www.ncam.jp/access/
開放的なミュージアムショップは企画展関連商品がずらり
美術館自体が「ビルのワンフロアにある」というコンパクトな造りなので、ミュージアムショップも美術館受付向かい側のオープンスペースにある。窓が大きく作られているので、とても明るくて雰囲気が良い。
美術館が「企画展」と「所蔵品展」のどちらかのみを行うため、ミュージアムショップも企画展の時にはそれに合わせた商品を中心に置いているようだ。
今回はジブリ関連の企画展ということもあって、ショップにはジブリ商品が所狭しと置いてあった。美術館のミュージアムショップにもかかわらずジブリ関係のセレクトショップのような品揃えだが、都市型の美術館としてはこれも良いなと感じた。
手帳もタオルもシャーペンもマスキングテープも、どれも全てジブリのキャラクター商品だ。個人的にはジブリ作品が大好きなので、これはこれで非常に興味深くてあれやこれやと夢中になって見てしまった。
一般的な美術館のミュージアムショップでは、有名絵画の関連商品が並んでいる。しかし、限られたスペースで展示を行っている都市型美術館としては、ショップも企画展に沿った商品で充実させる。その潔さがとても良いなと感じた。また、近くには市立美術館もあるので、そことの差別化も十分に図れているのだなとも感じた。
なかなか面白い運営を行っている美術館であり、ミュージアムショップだなと思う。
お土産はこちら
文房具類も充実していたショップだったが、ジブリの森美術館の最寄駅に勤務している身としては、ここでしか買えないようなものを探して買ってみた。
一つはこのツバメノートとのコラボ商品。ツバメノートは東京台東区で作られている大学ノートで、昭和22年からほとんどデザインが変わっていない伝統的なノートだ。紙も筆記に適したフールツ紙を使っており、とても描きやすいノートでもある。
ツバメノートはオリジナル商品も手がけていて、最近ではカフェなどの特製ツバメノートも限定販売されているのを見かける。今回のトトロ・ツバメノートも、随所に猫バスや小トトロなどがさりげなく入っていて楽しい。
もう一つのお土産は、トトロのミニ・レターセット。絵柄が可愛いだけではなく、ちょっと変わった形状のミニ・レターセットだ。
メッセージを書くカードは紅茶やハーブティのティーバッグを模してあり、封筒もティバッグ入れのような形状をしている。これなら、送る側も送られる側も楽しくやりとりができるなと感じた。
ジブリ関係のお店では他にも置いてある商品かもしれないが、普段はそういったショップに足を運ぶことがないので初めて見る商品が多かった。企画展にちなんだ商品を重点的に置いてあるショップならではの品揃えだし、これだからミュージアムショップ巡りはやめられない。