旅行で出かけた先でも時間があれば文具店を覗いているが、ぶらりと覗いた時ほど思いがけない商品に出会うことがある。今回、徳島を旅行したが先日ご紹介した新商品を思いがけずゲットすることができた。
「プレスマン」の新色をゲット
http://www.platinum-pen.co.jp/press_280825.html
発売以来、38年間黒一色のボディーだった「プラチナ プレスマン」が、9月1日に新しいカラーバリエーションを追加して発売される。先日も新商品情報としてご紹介させていただいたが、Loftではすでに7月から先行販売を行っているという販売形態をとっている。
近所にLoftがないので一般発売の9月1日まで待っているつもりだったが、先日旅行で徳島市に出かけた時の宿泊先が徳島駅前にあるLoftのすぐ近くだった。これは千差一隅のチャンスとばかり、夕食前にLoftを覗いてみた。
シャープペンシル売り場を覗いたみたが、ずらりと並んだシャープペンシルの中に「プレスマン」が見当たらない。よくよく探してみると棚の下の方にちょこんと置いてあった。プレスマンの新色がLoftで発売開始されてから2か月近くが経つため、一押し商品の部類からは外されているのだろうか。
すべての色を一本ずつ買いたくなるのをぐっとこらえて、かねてから気になっていた緑を購入した。今回のカラーバリエーションには「昭和レトロ」というキャッチフレーズがつけられているが、なるほどどの色も昭和を感じるビビットなカラーで素敵だと思う。
思いがけず旅先で一般発売前の商品を購入することができて、ささやかな幸福感を得ることができた。
プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010
- 出版社/メーカー: プラチナ万年筆
- メディア: オフィス用品
- 購入: 1人 クリック: 17回
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「プレスマン」の優れた筆記性
200円のシャープペンシルでちょっとした幸福感を得られるというのは、文房具好きの特権かもしれないが、それ以上に「プレスマン」の書きやすさと機能性の良さがあるからだろう。
プレスマンが発売されたのは1978年(昭和53年)。今から38年前のことだ。私が中学校を卒業して高校に入るかどうかという時代だが、当時はパソコンやワープロがあるわけではなく当然のことながらメモは筆記だった。
テレビなどで記者会見の様子が映し出されると、記者はメモを片手にものすごい勢いでペンを走らせていてすごいなと思ったものだ。その時代はシャープペンシルもまだまだ一般的ではなく鉛筆が主流だったと思うが、「芯が折れにくくて書きやすいシャープペンシル」はとても画期的なことだったのだろう。
実家が文房具店だったが、その当時お店にプレスマンが置いてあったという記憶はない。そもそも地方都市の小さな文具店にはシャープペンシル自体も数を置いてなかったので、速記用という限定的な商品は置いても売れなかったのかもしれない。
現在、手話を勉強し始めて4年目になるが、読み取ってメモをするのにプレスマンは非常に重宝している。
手話は視覚言語なのでメモを取るのにノートを見るわけにいかず、手元を見ないでメモを取る必要がある。芯が0.9mmと太く軽量なプレスマンは、手元を見ないでメモを取るには最適でスラスラと書くことができる。
また、芯の長さが通常のものより長いので、芯が途切れてノックをするという手間が少ないのもありがたい。私は講習会の度に芯の長さを確認して、残りが少ないようだと芯を新しいものにしている。少々もったいない使い方かもしれないが、途中で芯が切れることを防ぐのもまた大切だ。
今回、昭和レトロなグリーンのプレスマンを手に入れたので、講習会の度に重宝に使わせてもらおうと思う。