絵文字やイラストを使ってメモを取るのが好きで、アイデアを出したり資料のプロットを考える時も同様だ。そういった作業を行う時には方眼紙を使っているが、コピーする時に罫線やドットが写ってしまう。白紙を使っても良いが、全体をバランスよく書くのは案外難しい。
日めくりカレンダーの紙を使ったノート
思考するためのノートとして最近使い始めたのが、新日本カレンダー株式会社が発売している「365notebook Pro A5」という商品だ。
昔懐かしい日めくりカレンダーの紙を使っているので、薄くて丈夫で書きやすいという特徴がある。大きさはA4とA5の2種類があるので、好みや用途によって選んでも良いだろう。
紙自体が薄いので下敷きが必要となるが、下敷きに工夫が凝らされているのもまたこの商品の特徴だろう。下敷きの中に8種類のテンプレートが入っており、作業によって下敷き内のテンプレートを変えることによって、手書きの図を全体にバランスよく配置することができる。
下敷きは紙が出し入れしやすいよう二面だけが接着されているので、書いたメモを挟んでおくというようなこともできる。ちょっとしたことだが、とても良く考えられた工夫だ。
ボールペンとの相性も良くて、パイロットの油性ボールペンコクーンで書いてみるとスラスラストレスなく書くことができた。もともとスムーズな書き心地に定評のあるボールペンだが、力を入れなくても濃くしっかりとした線が描けるのは気持ち良い。頭の中に浮かんだアイデアや項目を書き出していく作業の時などには、ストレスなく書くことができるというのは大きなメリットだろう。
逆に日めくりカレンダーと同じかなりペラペラな紙なので、書き終わってからそのまま保存するのは少々心もとないかもしれない。コピーをとったりPCで仕上げたりするための下書きとして、一時的に活用する方が良いのかなと感じた。
他にもあるアイデアを出すための道具
アイデアを出すための道具としては、どこでも使える小型のホワイトボード「バタフライボード」もある。A4版の大きさで、磁石によって4枚のボードを自由にレイアウトできるので、少人数でのディスカッションにも使うことができる。
本体は紙で出来ているため水濡れや曲げには弱いが、軽くて持ち運びやすいと言うメリットとのトレードオフだし、それほど扱いに神経質になるレベルではないと思う。
クラウドファンディングから生まれたこの商品は、方眼タイプも発売されてさらに使いやすくなってきた。
手帳などを発売しているマークスは、「アイデア用ノート」という商品を発売している。2015年の日本文具大賞にも選ばれた商品で、パワーポイント画面と同じく横版のノートだ。
一見ただのスケッチブックのような商品だが、ページを開くとタイトルや日付を記入する欄があり7mm幅のドット方眼が印刷されているなど工夫が凝らされている。
横版のノートは書き出したアイデアなどをPCで作成する時にスムーズに資料として起こすことができるので便利だ。しっかりとした紙に書きたいのであれば、こちらの商品が使いやすいと思う。