手帳に取り付けられる付箋、メモ帳のように使える付箋、楽しい絵柄になっている付箋などなど、世の中には様々な付箋が発売されている。ひところ付箋は仕事や勉強のための補助道具というイメージが強かったが、今ではひとつの独立したジャンルとして文具店の売り場も賑わっている。
それだけに趣向を凝らしたものやユーモアあふれるものなども発売されているが、シンプルながらスケジュール帳やメモ帳と一緒に持ち歩くと便利だなと思える付箋を見つけた。
あると便利な「好きな紙からつかえるふせん」
最近使い始めたのが、3種類の紙質がセットになった「クラスタージャパン 好きな紙から使えるふせん」という商品だ。それぞれ上質紙、グラシン紙、クラフト紙で作られた付箋がひとまとめになっていて、紙質ごとに2種類の大きさが用意されている。
さらに、この付箋は紙質ごとに天糊加工が施されているので、使いたい付箋を前後関係なく取り出すことができる。ちょっとしたことだが、案外便利に使える工夫だ。
上質紙のふせんは通常の用途に、グラシン紙のふせんは地図などの上に貼って注釈をつけるのに便利で、クラフト紙の付箋は独特の素朴な風合いが良い。ワンセットで3種類の紙質を使い分けることで、新たな使い道も見つかるかもしれない。
デスク上で使うとすぐになくなってしまう量だが、手帳とともに持ち歩くのであればちょうど良い分量だと思う。
付箋紙でスターウォーズの壁画を作ったイギリスの会社
付箋にはいろいろな使い方があるが、イギリスの事務用品会社ではポストイットでスターウォーズの壁画を作ってしまった。
製作されたのは昨年のこと。スター・ウォーズシリーズ最新作「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の封切りを前にして、殺風景なオフィスを飾ろうという取り組みだったようだ。
ポストイットを使おうと考えたのは、事務用品会社ならではの発想だろう。ダースベイダー、R2-D2、ヨーダ、ストームトルーパーの4キャラクターが、合計3,597枚のポストイットを使った作られた。これを作ろうという熱意もすごいが、それを許した会社もまたすごい。
付箋紙アートとも呼べるこの取り組みは、ビルの窓を飾ってみたり、駐車違反の車をすべて覆ってみたりということも行われている。資源の無駄遣いなのか、アートなのかという微妙な線でもあるが、アートに無駄遣いと概念を持ち込んではいけないのかもしれない。
付箋紙は選ぶ時代になった
事務用の付箋紙は”味もそっけも無い消耗品”というイメージがあったが、現在では手帳に挟んだり伝言メモにしたりと、単なる事務用品の域を越えてきている。
だからこそ、色だけで選んでいた頃に比べると、紙質であったりデザインであったりというバリエーションが求められるようになってきたのだろう。
事務用品としての付箋紙は必需品なのだが、一方で「使って楽しい」という付箋紙も必要だと思う。価格的にも手頃なので、大人から子どもまで気軽に楽しめる文房具として、文房具好きを増やしてくれるアイテムになるだろうと思う。