会社員として仕事をしていると、外出先などに持ち歩く道具はできるだけコンパクトな方が良いと思ってしまう。ビジネスバッグにいろいろなモノを入れていると、いつの間にか重くなってしまいがちだからだ。
しかし、当たり前のことながら世の中的にはそういう人ばかりではなく、多少かさばっても良いのでたくさん入れても持ち歩けるモノを好む方もいる。サンスター文具の大容量ペンケースが人気なのもその一つだろう。
3秒で変形するペンケース「DELDE(デルデ)」
テレビ番組で取り上げられてから、急に品薄になったと評判なのがサンスター文具の「ペンケース デルデ」という商品だ。ペンが最大で35本入るという大容量のペンケースは、簡単に全長が縮まってペンスタンドに早変わりするというものだ。
ファスナーを開けてサイドのつまみを下に引くだけで、全長が縮まってペンスタンドになるという仕組み。簡単な仕組みだが、簡単なだけに使い勝手が良いだろうなと思う。
12種類のカラーバリエーションが発売されているが、ターゲットは若い女性でお化粧ポーチなどにも使うことができるというのも特徴だ。シックな色合いのタイプもあるので、ビジネスマンでもバッグの中で散らかりがちなケーブル類をまとめて入れておいても良いだろう。
使い方一つで様々な用途に対応する、面白い商品だと思う。
大容量といえばこちらの商品も
大容量のペンケースは、コクヨとリヒトラブからも発売されている。厳選した筆記用具を少数持ち歩くというよりも、とりあえず手元にあるペン類や定規などを一切合切持ち歩けるというのは楽かもしれない。
また、カラーペンなどを持ち歩く時にもがさっと入れて持ち歩けるというのは、コンパクトなペンケースでは実現しない使い方だろう。ペンケースも多様性が求められているのかもしれない。
テレビで人気に火がつく文具類
今回ご紹介した「DELDE」のように、テレビ番組で取り上げられてヒット商品になる文具類は少なくない。メモを付箋紙にしてくれるペンもしかり、静電気で張り付く付箋紙マグネティックもしかりだろう。
文房具好きとしてはテレビでいろいろな道具が紹介され、自分が持っているものがヒットするとちょっと嬉しくなってしまう。やはりテレビ番組の威力というのは、すごいものがあるなと思う。
一方で、そういった一過性のヒットとは成り立ちを別にするロングセラー商品というものもある。ツバメノートであったり速記用のプレスマンであったり、はたまた測量野帳であったりBIGボールペンであったりという定番商品だ。
定番商品は「必要だから買う」という商品であり、そこには機能性や使いやすさというものが優先されるのだろう。現在、巷で人気を博しているヒット商品も、そのうち幾つかはロングセラーの定番商品になっていくのだろうと思う。
ヒットする前に使い始めた商品が人気となり、それが定番商品になっていくのも楽しい。また、自分が子どもの頃に使っていた文房具類を、自分の子どもが使い始めるというのも感慨深いものだと思う。新しい文房具には驚きを、定番商品の文房具には懐かしさをそれぞれ覚える。だから文房具好きはやめられない。