自宅ではMacBook Airを使い、職場ではWindowsマシンで仕事をし、移動時にはポメラでブログメモや仕事のアイデアなどを書き留めている。どの機器もそれぞれ一長一短があるが、MacBook AirはBootCampでWindowsも使えるようにしてあるので、出張時などにリモートアクセスで職場のPCにつなげられて便利だ。また、自宅での環境をそのまま外に持ち出せるのもありがたい。
しかし、1.35kgという重量とA4版よりもひと回り大きいサイズは、普段気軽に持ち歩くというには少々かさばってしまう。結局は軽量コンパクトなポメラとスマホを使うことで解決しているのだが、今月発売されるキングジムのコンパクトPCは「普段気軽に持ち歩く道具」として今一番気になる製品だ。
キングジムのコンパクトPC「ポータブック」
キングジムが今月2月12日に発売するモバイルノートPCが「ポータブック」。ポメラで培ったコンパクトなキーボードの技術が生かされた製品で、軽量コンパクトながらキーボードは打ちやすい大きさを維持しているという点が優れている。
さらに、キーボードはポメラのようにに分割されていて、中央でくるっと回って本体と同一化するというギミックが面白い。ポメラDM10は左右にパタンと折りたたまれていたが、それが水平に開閉するという動きは目新しい。
メインメモリが2GB、内臓記憶装置が32GBというのは少々物足りない気がするが、ビジネスユースとして気軽に持ち歩くのであれば十分だと言えるかもしれない。
全体のスペックはタブレットPCと同等程度だというレビューもあるので、モバイルPCとしてバリバリ仕事を片付けるというよりは、通勤時などにササッとメールチェックを行ったり資料作りを行うという作業に向いているのだろう。
価格はAmazonで10万円弱となっているので、もう少し金額を足すとMacBook Air11インチが買える価格だというのが気になるところだ。スペックを考えるとMacBook Air11インチの方が良いだろうし、携帯性という意味でも重量や厚みを考えた時にどちらが良いか迷う。Macを使わずWindowsマシンしか使わないというのであれば、軽量コンパクトさでは他のノートPCよりも優位だろう。
また、スペックと価格を比較すればタブレットPCに軍配が上がるかもしれないが、そのスペックもさることながらキーボードが扇型に畳めるコンパクトさというのは魅力的だ。実際に店舗で実機を触ってみなければ何とも言えないが、ポメラの使い勝手の良さがポータブックにも継承されていることを願いたいし、今一番気になる商品だということは間違いない。
ポメラが市場から姿を消してしまうのは寂しい
今回「ポータブック」が発売されるのは楽しみだが、ポメラが市場から姿を消しつつあるのは非常に気になる。文字を打つことに特化したポメラならではの良さがあるし、文章を書くのが好きな人にはとても便利な機器だと思う。
現在、キングジムの公式ホームページでもポメラは私が愛用しているDM100のみが掲載されていて、他の製品はどこを探しても見つからない。DM100以外の機種はすでに生産を終了しているので、在庫として市場に流通しているものだけになっているのだろう。
Amazonで探してみてもポメラの旧機種は販売数が少ないし、価格も古いタイプなのに最新のDM100よりも高価なものもある。DM100も生産終了になる日がくると思われるので、今使っているものを大切に使うようにしなければならないが、ポメラ好きとしては新機種を市場に投入して欲しいと願ってやまない。