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おやこでポレポレ《文房具好きブログ》

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを更新中です!

第10回全国手話検定の結果発表、試験内容を振り返る

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 手話を学び始めて2年半。現在、市町村の手話通訳者養成コースに通っているが、毎年モチベーションアップのために受験している検定試験が10月に行われ、無事に準1級に合格することができた。筆記試験が思ったよりも難しくて、正直ギリギリのラインだなと思っていたので合格できてホッとした。

 「視覚言語」とも称される手話はその動きがとても美しいなと常々感じているが、少しずつながら身についてきていることが嬉しい。

コミュニケーション能力を問われる検定試験

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 今年で10回目を迎えた「全国手話検定試験」。例年どおり10月に検定試験が行われ、先日その結果が発表された。

 全国手話検定の主催者は(財)全日本ろうあ連盟。当事者団体として60年以上にわたりろう者の生活と権利を守る活動を行っている団体だ。検定は単語などの読み取りだけではなく面接もあり、手話を使ってのコミュニケーション能力向上に力点を置いた内容となっている。

 手話が言語として正式に認められたのは最近で、2011年7月に改正障害者基本法が成立し、8月に交付されたことで初めて「言語」として認められた。それを受けて、手話を言語として認める条例が各地で制定されるようになり、2020年東京オリパラの開催が決まってからは自治体で開催されている手話講習会も応募者がかなり多くなってきた。

 手話というと「手話通訳者(士)」を思い浮かべるが、手話で表現することと通訳をすることとは全くの別物で、まずはコミュニケーションとしての手話ができるようになることが先決だろう。

 そのためにも、検定試験を受けることで自分の実力を測ることができるとともに勉強にもはずみがつき、学んで行こうというモチベーションの向上にも一役買ってくれる。

第10回の検定試験(準1級)の内容を振り返る

 準1級の検定試験は、「筆記」「読み取り(単語・会話)」「面接」が行われる。

筆記

 筆記試験はろう文化の歴史や法律関係、障害関連など幅広い知識が問われる。問題数が少ないだけに苦手な分野の問題が出るとガクッと得点が下がるので、過去問題をさかのぼって何回も解くとともに参考書を全般的に読んでおくことが大切だ。

 私は過去4年分の過去問題集を持っているが、それでも法改正部分の知識が希薄だったためかなり苦戦した。たぶん、合格ラインである70%ギリギリだったのだと思う。

読み取り(単語・会話)

  読み取り試験は会場前面に設置されたスクリーンにプロジェクターで動画が映写され、それを読み取って解答欄から正解を選ぶ方式だ。まずは単語の読み取りが行われ、続いて会話の読み取りが行われる。

 会話の読み取りは「内容を読み取って設問に答える」という方式なので、事前に設問に目を通しておくと良い。また、解答用紙の余白に簡単にメモをしておくのも良いだろう。

 それぞれ同じ映像が3回ずつ繰り返されるので、落ち着いて読み取ればそれほど難しくはないと思う。過去問題集や公式参考書に添付されているDVDを活用し、繰り返し読み取りの練習を行うことが大切だ。

面接

 面接試験は、ろうの方と手話通訳者の2名を面接官として行われる。

 試験開始時にテーマが与えられるので、テーマに沿った内容を手話で表現する。今回のテーマは「手話を学び始める前と学び始めてからとで変わったこと」というものだった。テーマを2分間で表現したら、表現した内容に関しての質疑応答が面接官との間で行われる。

 私は手話で会話をするのが大好きなので、「面接官と楽しく話そう」ということを心がけてテンポ良く緊張せずに話すことを心がけた。いくつか間違った手話表現を行ってしまったが、口型をつけていたので面接官には通じたようだ。

 手話表現を間違わないということは大切なことだが、それよりもテンポ良く話をして盛り上がる方がさらに重要だと思う。面接終了時に面接官から「これからも手話の勉強を頑張ってね」と言われたことがとても嬉しかった。

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手話を学ぶことで見えてくるもの

  私が働く職場には聴覚障害のメンバーが数名いる。そのうちの一人から「手話を覚えてもらえると嬉しい」と言われたことが手話を学び始めたきっかけだ。口の動きを読み取る読話は相当神経を使うらしく、また彼ら彼女らの言語である手話を学ぶことで自分たちのことを理解して欲しいという気持ちからの発言だったようだ。

 最初は片言の手話だったがそれでも通じることの楽しさと嬉しさを知り、また手話の動きや表現がとても美しいなと感じたことが2年半休まず講習会に通っていることにつながっている。

 手話を学んで感じたことは「コミュニケーションをとることの楽しさと難しさ」だ。手話で相手に気持ちを伝えたり相手の伝えたいことを読み取るとるには、相手の目を見て表情をしっかりと捉える必要がある。そこが音声言語との一番の違いだろう。

 しかし考えてみれば、手話であろうが音声言語であろうが、相手の目を見てしっかりと気持ちを伝えるというのは大切なことで、そっぽを向いたまま話をするというのは相手に対して失礼なことなんだということに気づく。

 手話を学ぶことで手話以外のコミュニケーション方法に関しても気持ちが向くようになり、自己表現力が以前よりも高まってきたのではないかと思うし、何かを学ぶということは、いくつになっても大切なんだなということを感じている。