おやこでポレポレ《文房具好きブログ》

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福祉と社会をつなぐ「モノづくりサロン」は活気あふれる創造の場だった

 モノづくりというと職人さんの世界を思い浮かべてしまうが、商品のデザインをしたり既存商品の売り方を変えることも広義のモノづくりに入るのではないかと思う。そう思うようになったのは、昨年自主参加した福祉系商品企画のワークショップに参加してからだ。今年も開催されているそのワークショップを、先日所用を済ますついでに見学してきた。

エイブルアートジャパンの「モノづくりサロン」

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  東京神田の3331ArtsChiyodaで行われているのは、エイブル・アート・ジャパンが開催している「モノづくりサロン2015」というワークショップだ。8月から毎月一回のペースで12月まで開催されるこのワークショップは、福祉の場で働く人々が自分たちの商品をどのように企画していくかを学ぶ場だ。

 「新しい商品をつくりたいけど、どんな商品をつくったらいいのだろう?」 「福祉施設でつくっている商品を魅力的なものにするには、どうしたらいいんだろう?」 福祉施設・作業所などで商品づくりに取り組むなかで悩んでいること、課題になっていることはありませんか? 「モノづくりサロン」は、グループワークを通して商品づくりの流れを体験し、障がいのある人とともに何を目的とし、何をかたちづくっていくのかを考える場です。創造的な人づくり、ことづくり、モノづくりを目指しています。 参加者同士が互いにつながり、目的や課題に気がつき、新しい価値をつくり、それを伝えていく。 そんな「モノづくりサロン」に、あなたも参加してみませんか?
http://ableart.org/topic/project/201506monodukuri2015.html

 私は福祉の場で働いているわけではないが、ご縁があってこのワークショップのことを知り、昨年一個人として参加させていただいた。仕事で新商品や新サービスを開発するミッションにも携わっているが、どうしても提供側の思考から抜け出せなかったことから、少し視点を変えたくなっての参加だった。

 自分なりに商品開発のことは知っていたつもりだったが、自分たちの強みを把握したり商品コンセプトやターゲットの設定をきちんと考えたりと、基本から丁寧に学べるワークショップは新鮮だった。毎月一回金曜日の夜に行われるワークショップは、一週間の疲れを忘れさせてくれる楽しいセッションだった。

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 今回、エイブルアートジャパンの方に用事もあったので、あえてモノづくりサロンの夜に出かけて行った。会場には昨年同様に多くの人が集まっていて、具体的なターゲットの選定を真剣な表情で討議し発表しあっていた。

 若い方が多くて熱気あふれるワークショップだったが、その様子を拝見して私自身も体の中がリフレッシュされるような気持ちになった。真剣に何かを生み出そうとしている空間に身を置くと、その場に漂っている緊張感のようなものを自然と感じるものらしい。

 エイブルアートジャパンではモノづくりサロンだけではなく様々なイベントも行っているので、お時間があればぜひそういった空間に身を置いていただきたい。

エイブルアートジャパンと3331ArtsChiyoda

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 NPO法人の「エイブル・アート・ジャパン」は1994年に設立された団体で、芸術文化活動を通じて障がいのある方や生きにくさを感じている方などに対して、障がいの種別や有無にかかわらず様々なサポートを行っている。

 福祉施設などで作られる商品を授産品というが、そういった商品を芸術品としてとらえることで商品価値を上げているのも活動のひとつだ。一点物のアクセサリーやどこか愛嬌のあるイラストを施した雑貨などをリリースしており、従来からあった授産品のイメージを変えるとともに商品価値を高めている。

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 また、3331ArtsChiyodaは東京都千代田区外神田にある、中学校の校舎だった建物を利用したアートスペースだ。学校の校庭だった場所は芝生広場となっており、休日にはいろいろな人が一息ついている場所でもある。

3331 Arts Chiyodaは旧練成中学校を利用して誕生したアートセンターです。地下1階、地上3階の館内には、アートギャラリー、オフィス、カフェなどが入居し、展覧会だけでなくワークショップや講演会といった文化的活動の拠点として利用されています。また、誰でも無料で利用できるフリースペースも充実しており、お昼時には近隣にお勤めの方々やベビーカーを押すお母さんたちで賑わい、夕方には宿題をする子供たちの姿も見られます。

 このアートスペースの2階にエイブルアートジャパンもギャラリーを構えているので、休日の散策がてらに覗いてみるのも楽しいと思う。