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使って気分が変わる笑顔のクリップ「ハッピーフェイスクリップ」

 パソコンが普及していろいろなものが電子化されてきても、紙の資料というのは無くなるわけではない。一昔前は「これからは書類を綴じるという作業も少なくなる」と言われていたが、それどころかパソコンで簡単に文書作成が出来るようになったことで、逆に紙資料が増えてきたような気もしてしまう。

 また、ちょっとしたアイデアや電話メモなどはやはり紙にペンで書くほうが早いので、仕事をしていると自然と手元に数枚の紙が常にあるという状況は変わらない。特にメモ的なものはついつい散乱しがちなので、無くならないようにクリップ留めしておくと便利だ。そんな時に、使っていてちょっとだけ気分が変わるクリップがある。

笑顔のクリップで気分が変わる

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 メモやちょっとした書き付けを止めるのに便利なのが、笑顔がかわいい「ハッピーフェイスクリップ 」というクリップ。素材がステンレススチールなので、ちょっとした重量がクリップ自体の存在感につながっているように感じる。

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 クリップは20枚でワンセットになっているが、デザインが施された薬品用軟膏パッケージに入っているというのも面白い。クリップを保存しておくにも便利だし、クリップを他のケースに入れ替えてクリームなどを入れて使っても良いかもしれない。

  枚数の多い資料をクリップするのには向いていないが、数枚のメモをとめておくのであれば重量もあるので見失ってしまうということも防げるだろう。また、メモを挟むと口の部分に紙が挟まってしまうということもあるが、それもまたご愛嬌だろう。

 「職場など緊張の中、ちょっと書類等に挟まっているだけで、ふっと笑顔を与えてくれるハッピーなクリップ」という商品コンセプトが示すとおり、机の上のメモなどにこのクリップがついていれば、ついつい微笑んでしまうという効果はある。

 何よりも「使っていて楽しい」というのが一番だと思える商品だ。

パッケージも商品の一部

 今回ご紹介したクリップは薬品用軟膏パッケージに入っているが、クリップ自体が金属製でそこそこ重量があるため、20枚入っているとずっしりとした質量感が手のひらに伝わって来る。

 クリップなのに重量感があって、しかもそれが薬品用の軟膏パッケージに入っているとうのがまた店頭でも目を引く。仮にこのクリップの四角いプラスチックケースに入って売られていたとすれば、買い物客の目にも止まりにくいだろうし手に取られる可能性も下がるのではないだろうか。

 日頃から「デザインは商品価値を上げる」と思っているが、デザインだけではなくパッケージにも同様のことが言えて、それも含めて商品デザインなんだなと感じた。軟膏パッケージをクリップのケースにするという発想も意外性があるし、他の用途にも使えそうだという付加価値をつけているのが素晴らしい。

 商品を考える時の「見せ方」「売り方」の良い例だなと感じた。

スマイルマークはいつの世にも受け入れられる

サブカル『スマイル』缶バッジ

 「ハッピーフェイスクリップ」を見た時に、真っ先に頭に浮かんだのが「『スマイル』缶バッジ」だった。日本では「ニコちゃんマーク」や「ニコちゃんバッジ」などと呼ばれていたデザインだ。

 もともとは、1963年にアメリカの生命保険会社で年明けからの社内キャンペーン用として作られたものらしいが、意匠登録などを行っていなかったことから世界中で使われたようだ。

 私が子どものころに爆発的に人気となったが、その後も廃れることなくいろいろな場面で見かける。それだけ世の中に受け入れられているマークだが、シンプルでありながら見る人の心を和ませるからだろうと思う。

 色が黄色というのも良いのだろう。レゴブロックの人形「ミニフィグ」も顔の色が黄色(一部異なるものもある)だが、そこには肌の色に関係なく人類は仲間だというメッセージが込められていると聞いたことがある。

 何気ない部分にも人の心を引きつける要素があるし、そういった「想い」がデザインなんだろうなと思う。