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37年ぶりにリニューアルした速記用シャープペンシル「プレスマン」の書き心地

 ロングセラー商品と呼ばれるものは数々あるが、車にしても家電製品にしてもシンプルで機能優先のものが多いような気がする。シンプルなものは飽きにくいし、機能を優先して作られたものには「機能美」のようなものが備わっているからかもしれない。  

 文房具にもロングセラー商品と呼ばれるものがいくつもあるが、シャープペンシルの中でも速記用のものが37年ぶりにリニューアルして使いやすさに拍車がかかっている。

速記用シャープペンシル「プレスマン」

プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010

 プラチナ万年筆が発売しているロングセラーのシャープペンシルが、速記用の「プレスマン シャープペン 速記用0.9mm」という商品だ。発売以来37年間売れ続けているという商品だが、今年5月に発売後初めてとなるリニューアルを行った。

 プレスマンが発売された1978年(昭和53年)当時は、新聞記者などが速記で記事を書き留めていて、鉛筆に代わる書きやすい筆記用具が求められていた時代だ。その時代はシャープペンシルもまだまだ機能的には発展途上だったと思うが、その中で「芯が折れにくくて書きやすいシャープペンシル」というのは貴重だったのだろうと思う。

 今回のリニューアル内容も質実剛健なロングセラー商品らしく、「筆圧が強くても意図しない芯スライドが起きないようにした」「ノックの音を大幅に軽減しただけではなく弱い力でも確実にノックされるようにした」という2点だ。

 また、発売当初からの製作意図である「鉛筆から握り変えても違和感のない使い心地」は健在で、思いシャープペンシルに慣れている人には逆に軽すぎると感じるかもしれない。しかし、速記という特別な用途に特化して開発された商品だけに、重さによる疲れを防ぐという点では意味が大きい。

 書いている途中で芯が途切れにくいように、芯の長さも通常より長めに作られており、芯が切れた際に次の芯が出てくるまでのタイムラグも最低限に抑えられている。芯の太さが0.9mmというのも、発売当初からの設定で書きやすい。

 「速く正確に書くための筆記具」としては、非常にコストパフォーマンスが高い商品だと言える。モバイルデバイスが当たり前のように使われるようになった今日でも、その場で速く正確に書く技術と必要性はまだまだあるのだということを、プレスマンのリニューアルで感じることができた。

プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010

プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010

 

 手話の読み取りにも最適なシャープペンシル

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 手話を習い始めて3年目だが、今年から手話表現を行うだけではなく手話の読み取り練習も新たに加わった。手話の読み取りはなかなか難しく、慣れるしか上達方法はないのだが、それでも短い文章はそれなりに読み取れるようになってきた。

 しかし、長文となると読み取った単語をすべて記憶しておくのが難しいため、読み取った単語を少しメモしておく必要がある。メモをすると言っても相手の手話から目を話すわけにはいかないので、必然と手元を見ないで書いていくというをとらざるを得ない。

 そんな時にこの速記用のシャープペンシルは威力を発揮する。手元を見ないで書くには慣れと訓練が必要だが、スラスラと書けて芯の途切れが少ないプレスマンは書くこと自体のストレスが無くなるので、読み取ることに集中することができる。

 これで今までよりも、少しは正確に読み取りが行えるようになることを期待している。

物持ちの良い人はシンプルな良品を買っている

 私の身近な人に、非常に物持ちの良い人がいる。もう50才をとうに過ぎた人なのだが、小学校の頃に使っていた竹の物差しや高校生の頃に使っていたシャープペンシルなどを現在も使っている。

 きちんと整理して大切に使っているということもあるが、話を聞いてみるとシンプルで使いやすい道具を買っていたからだとか。多少高くても気に入った道具を買い、大切に使っているからこそ長持ちするのだと話してくれた。

 シンプルな良品は、ロングセラー商品と同じく時代を超えて使われるものなのだろうと思う。