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【夏休みの工作】空き缶を使って調理用のバーナーを作る

 昨日の記事でコンパクト化が進んでいる防災グッズのことを紹介させていただいたが、災害時に手近なもので道具を作る工夫も大切だ。以前、空き缶を使ったバーナー作りを行っていたが、その時の記事をリライトしてご紹介させていただきたい。

 案外、簡単に作ることができて性能もまずまずなので、アウトドア遊びなどの時にも使える道具だ。

空き缶バーナーの部材を作る

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 まずは同じ空き缶を2個用意する。ビールの空き缶でも良いしジュースの空き缶でも良いが、それぞれ底の部分をバーナーの部材として使用するので、必ず同じ銘柄の空き缶を用意しよう。

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 空き缶2個でバーナー1個を作ることができるので、それぞれ底の部分から2cmと3cmのところに印を付ける。切る時に分かりやすいように、紙ガムテープを巻いておくと便利だ。

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 紙ガムテープを巻いた部分をカッターナイフで切っていくが、辞書などにカッターナイフの歯を挟み、カッターナイフに缶を押し付ける要領で回していく。缶にキズをつける程度で十分なので、少し力を入れながら缶をゆっくりと回す。

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 ある程度キズが付いたらカッターナイフで傷の部分に切れ込みを入れ、その後は慎重に缶を押しながら切り取っていく。

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 左側が2cmの高さで切った缶の底。 これがアルコールバーナーのバーナー部分になる。 右側が3cmの高さで切った缶の底。こちらはアルコールバーナーの胴体部分になる。

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 残った空き缶のボディー部分をハサミで切り、一旦切り離して長方形の平べったい板にする。アルミの空き缶はハサミやカッターナイフで切ることができるので、こういった工作の時には便利だ。

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 板状にしたアルミ缶のボディーを、高さ4cmのところで切る。この部分がアルコールバーナーの中に入り仕切り板となる。

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 長方形に切った「仕切り版」を、缶の内側にはめて円柱状になるようにホッチキスでとめる。金属ながらホッチキスでとまるというのも工作には便利だ。

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 バーナー部分に穴をあける作業は、100円ショップで買って来たドリルの歯で行なった。缶の底の部分は他の部分よりも厚くて硬くなっているので、カッターナイフや万能ハサミで行う場合には力の入れ具合を注意してほしい。

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 中央に穴が空いたら缶の底の部分に均等に穴を空ける。画鋲を使うことで、小さくて綺麗な穴をあけることができる。

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 これで部品が出来上がり。左から「バーナー部分」「内部の仕切り」「本体」の3パーツとなる。

空き缶バーナーを組み立てる

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 部材ができたらそれぞれを組み立てる。まずは、仕切り板を本体の中に入れ、バーナー部分を本体にはめ込んでいく。ここが一番難しい作業だ。

 同じ直径のものを組み合わせるので、バーナー部分の本体に2カ所切れ込みを入れ、少しずつ少しずつ本体部分の内側にはめ込んでいく。

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 きっちりはめ込むことができたらできあがり。この中に燃料用アルコールを入れて火をつけると、お湯を沸かすことのできる立派なバーナーになる。

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 中央の穴は金切鋏などを使って内径いっぱいに広げると、さらに強い炎が出るのでそちらの方がオススメだ。燃料は、アウトドアショップなどに置いていあるアルコールバーナー用燃料を使うが、薬局などで売っているアルコール燃料でも良い。

 燃料の扱いには十分注意していただきたい。

実際に点火してみる

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 写真は空き缶で作ったバーナーを使って、空き缶を炊飯器がわりにしてお米を炊いた時のもの。空き缶バーナーは中央の穴を大きくすればするほど火力が安定するので、ご紹介した作り方を参考にして、最後は中央の穴を金切鋏などでできるだけ大きくするのがコツだ。

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 簡単に作ることができて実用的な空き缶バーナー。思ったよりも火力が強いが、アルコールの炎は日中では見にくいので火傷や火事には十分注意してほしい。