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電報で障がい者スポーツを支援、書道アート電報「夢・つなぐ」がサービス開始

 「電報を打つ」というとまっさきに頭に浮かぶのがお悔やみで、その次が結婚式だろうか。メールやSNSが普及してくると手紙や電報などのサービスを利用する機会が減ってしまうが、個人的にはアナログな雰囲気のある電報は好きだ。

 発送通数が減りつつある中で、NTT東日本とNTT西日本は新たに日本障がい者スポーツ協会への寄附付き電報サービスを開始した。

手漉き紙を使った寄附付き電報サービス

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http://www.ntt-east.co.jp/dmail/daishi/syodo/

 NTT東日本、NTT西日本は、本日5月29日から寄付付電報サービス『書道アート電報「夢・つなぐ」』の受付を開始した。手漉き紙に書かれた額入り書を電報料に2,500円プラスすることで送ることができるサービスだ。

 本商品は、障がいのある方々がひとつひとつ手作りで製作した手漉き紙に、作風の異なる3名の書道家がデザインを施したカード3枚と、3名の合作1枚の合計4枚のカードを同梱しており、お好みのデザインを選択し、同梱の額縁に入れることでお部屋等のお好きな場所に飾ることができる商品です。

 ドラえもん電報やキティちゃん電報のように、電文と商品がセットになったサービスだが、売り上げの一部が日本障がい者スポーツ協会に寄附されるという寄附付電報という新たな取り組みとなっている。

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http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20150522_01.html

 電文に同封されるのは、白地の額と手漉き紙に書かれたポストカード4枚。それぞれの書は「輝」という字や「夢」など、お祝いでのシーンを想定した内容となっている。書が書かれた紙はNTTグループの障がい者雇用企業で製作された手漉き紙であり、日本障がい者スポーツ協会への寄附を含めて社会貢献的な色合いの強いサービスだといえる。

 2020年に東京での開催が決定したパラリンピックだが、選手の強化費用などがまだまだ不足しているという話がある。障がい者スポーツはたとえ日本代表選手だとしても、選手本人の負担がかなり重いらしい。

 利用シーンとしては結婚式や入学・卒業祝いが思い浮かぶが、日の丸を胸に着けて頑張る選手たちを応援するためにも、こういった電報サービスを使うというのも支援のひとつの方法かもしれない。

www.ntt-east.co.jp 

若手書道家が個性ある書を描く

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 発売される書道アート電報の書を書いているのは、若手書道家のグループ「書家s(ショッカーズ)」の皆さん。関西で活動するこのグループは、従来の書道と言う枠にとらわれない斬新な書を描いている。

 フィリピンの台風災害に対する支援活動を行うなど、社会貢献も積極的に行っているグループだ。今回発売される電報サービスも「書を通じて障がい者スポーツを支援する」というスタイルだけに、書家sの活動とマッチしているんだと思う。

障がい者スポーツを取り巻く現状

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 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定してから、にわかに障がい者スポーツに関心が集まっている。昨年11月に東京でブラインドサッカー世界選手権が開催されたことや、ソチパラリンピックが以前よりも長くテレビ中継が行われたのも拍車をかけているのだろう。

 平成26年度障害者白書によると、日本の障が者数は約790万人と人口の約6%となっている。6%というと少なく感じるかもしれないが、約16人にひとりと考えれば決して少ない数ではないと思う。

 その中で障が者スポーツを行っている人はさらに少なく、選手に対する支援も十分とは言えないのが現状だ。日本代表選手として世界選手権に出場したとしても、スポンサーがつかない場合にはほとんどの費用が自己負担となってしまうこともある。

 また、選手不足や資金不足は指導者不足にも繋がっているとともに、指導者を育成することも難しい状況となっているようだ。元々はリハビリを目的として始まった障がい者スポーツもあるが、今では障がいの有無にかかわらず余暇を楽しむためのスポーツとして発展してきている種目も少なくない。

 今回の寄附付電報サービスがひとつのきっかけとなって、障がい者スポーツへの支援が高まることを期待したい。