最近、頑張っている若い世代の人たちと出会う機会が多い。仕事でもプライベートでも同様で、そういった方々とのご縁というか引き寄せられる力が働いているような気がする。きっと、自分自身が誰かをサポートする年代になってきたんだろうと思う。
頑張っている人に引き寄せられる
仕事関係で様々な方とお会いする機会があるが、ここ3年ほどは今までとは異なった出会いが多い。今までは仕事で直接関連のある会社の方がほとんどだったのだが、最近では個人で事業を興されている方や小規模ながら一風変わった業種の方々と知り合う機会が増えた。
元来好奇心が強くて興味を惹かれることには躊躇なく首を突っ込む方だが、最近ではその勢いがさらに加速しているような気がする。歳をとって遠慮がなくなってきたのか、あるいは仕事でもプライベートでも気分的に少し余裕が出てくる年代だからなのか。
その中でも、商品デザインを生活の糧とされている方や個人で福祉コーディネーターをされている方、伝統芸能の技術を身につけて職人として頑張っている方など、個人で頑張っている30代から40代の方とのご縁がとても多い。私自身の興味のど真ん中がそういった仕事なんだろうと思う。
知り合ってご縁が続いている方はいずれも「ひたむきに頑張っている方」ばかりで、なかには寝食を忘れて打ち込んでいる方も少なくない。そういう方は例外なくキラキラと輝く瞳をしていて、モチベーションが高く、ちょっとしたトラブルでもすぐにはへこまない。
これからは、そういった方々の話を今まで以上にたくさん聞かせてもらい、必要であれば何かしらのアシストをさせてもらいたいと考えている。金銭的なアシストはなかなかできないが、長年の会社員生活で培った人的ネットワークをご紹介することはできる。
誰かを誰かに紹介するということは、性格的なマッチングを含めて責任の重い仕事だが、少しでも良いご縁を取り次いでナイスアシストに努めたいと思う。ご縁を取り次ぐことでそのご縁がさらに良いご縁を呼び、自然と成功のスパイラルに入ってくれるのが最も素晴らしいことではないだろうか。
クラウドファンディングという支援の形
以前、クラウドファンディングについてご紹介したことがある。各地で行われる地域活性化プロジェクトが県ごとに掲載されていて、応援したいプロジェクトに対してネット上で支援金を送り、支援金を送った人には記念品などの特典がプレゼントされるという仕組みになっている。
今までは資金を集めるというと、事業計画書を策定して銀行へ相談するというのが一般的だったと思うが、良い悪いは別にして誰でも気軽に資金調達を行える可能性が広がってきたようだ。
私も以前「READYFOR」というクラウドファンディングを通じて、新潟の青少年向けフリーペーパーの発行に支援したことがある。金額的には3,000円ほどだったと思うが、こういった身の丈に合った支援ができるというのも利点だと思う。
ナイスアシストすることで自分も高まる
私は若い頃から目立ちたがり屋だった。他人よりも一歩先を行くことに喜びを感じていたし、他人の成功を喜ぶよりもどちらかというと他人の成功をうらやましがったり妬んだりしていた方だと思う。
何と心の狭いことだろうかと自分のことながら情けないが、若い頃には大なり小なりそういった感覚を持っていた方は多いのではないだろうか。
そんな私も半世紀を生きていて、素直に他人の成功や努力をたたえられる心持ちになってきた。歳をとって元気がなくなったといえばそれまでだが、逆に冷静に自分を評価できるようになったのだろうし、ある意味ではいらぬイライラがなくなったのだと思う。そう考えると歳をとるのも悪くない。
頑張っている後輩世代の考えをじっくりと聞いて、アシストすべきかどうかを冷静に判断し、アシストするなら全力でアシストする。そうすることで、自分の人を見る目が今まで以上に研ぎ澄まされるだろうし、ほんの少しでも世の中の役に立つことができるのかもしれない。
ナイスアシストは自分自身を高めるためにも必要なことだと思う。