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お気に入りの紙とイラストを使った「自分好みメモ帳」の作り方

 文房具好きなので文房具を作りたくなる。ちょっと極端かもしれないが、手帳などを自分好みにカスタマイズするのの延長線という感じだろうか。かといって、ボールペンや万年筆を作ることができるわけではないので、今回はメモ帳づくりにチャンレジしてみた。自己満足の世界ながら楽しい作業だと思う。

両面テープで貼るだけの簡単メモ帳づくり

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 今回は山梨で作られている手漉き紙のハガキを表紙と裏面に使用したいので、まずは表紙となる部分をプリント。絵柄は昨年カレンダーづくりでお世話になった、北海道のけろさんが描かれた「そら豆ゴースト」のイラストを使用させていただいた。

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 作り方は至極簡単。100円ショップで買ってきた200ページのメモ帳を4分割し、一冊50ページのメモ帳にする。裏面に無地のハガキを両面テープでペタッと止めて、表紙を裏側からグルッと回して再び両面テープでペタッととめるだけ。 

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 あとはメモ帳の大きさに沿ってカッターナイフでサクッと切れば出来上がり。「グルッと」とか「ペタッと」とか「サクッと」という擬音だけの説明でわかるくらい、簡単にできあがる自分用メモ帳だ。

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keronekimidori.blog.jp

四ツ目綴じで手帳づくり

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  簡単メモ帳もさることながら、どうせなら少し手の込んだものも作ってみたい。そこで、以前板橋の手製本工房「みるみず組」で習った四ツ目綴じでメモ帳を作ってみることにした。

 四ツ目綴じは和綴じのひとつで、事前にあけた穴を使って針と糸で閉じていく方法だ。「準備八割」という言葉があるとおり、綴じるよりも事前の準備の方が時間がかかる。特に穴をあけていく工程はなかなか力のいる作業だが、ここをしっかりとしておかないと綺麗なものに仕上がらない。

 本来であれば表紙の裏打ちや本文(中身)の角を止める作業もあるが、今回はメモ帳なので「穴をあけて糸で綴じていく」ということだけで作業を進めてみた。家族の「精が出るね」という、励ましとも呆れともとれる言葉に後押しされての製作だ。

 一針一針縫っていく作業は、集中していくうちに頭が空っぽになっていくのが分かる。陶芸の時も同様だが、頭を空っぽにするというのはストレス解消にとても良いようだ。できあがった時の満足感(自己満足)も含めて、楽しい作業だといえる。

 詳しい綴じ方は鳥取県の井上紙店さんのHPに詳しく掲載されているので、ぜひそちらを参考にしていただきたい。

oyakode-polepole.hatenablog.com

身の回りのものを自作する楽しさ

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 今回ご紹介したメモ帳づくりは、例えば表紙に折り紙を貼ってみるとか布張りにするとか、アイデアひとつでたくさんのバリエーションが楽しめると思う。買ってくれば一冊100円の無味乾燥なメモ帳も、こうやって一手間かけることで自分だけのオリジナル商品になる。

 身の回りのものを自作するなら、個人的には使うとなくなる「消えモノ」の方が好きだ。本棚などのいつまでも残ってしまうモノを作ると、どうしてもモノに対する執着が出てしまうようで困ってしまう。

 以前は竹細工にも凝っていて、現在使っている菜箸やスプーンなどは数年前に自作した者が健在だ。それはそれで嬉しいのだが、自分で作ったモノはいつまで経ってもアラが見えていて、ああすれば良かったとかこうすればもっと綺麗に仕上がったのにと後悔ばかりが先に立つ。

 また、自作品で長い年月使えるモノというのは案外捨てにくくて、使わないのに保管してしまうという悪循環にもなりかねない。だから「消えモノ」の製作の方が気が楽だということもある。

 自分で作って自分で消費する。そうすることで、たとえ消耗品であっても大切に使う習慣が身につくので、シンプルライフを目指す私としてはある意味では一石二鳥なんだなと思う。皆さんもご家族でメモ帳づくりをぜひ試していただきたい。

  ちなみに、今回作ったメモ帳は、イラストを描いていただいた”けろさん”にお贈りすることにした。喜んでもらえると良いのだが。