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【文具店めぐり】旅を感じる文具店「旅屋」は予想どおりの素敵な空間だった/東京都中野区

今週のお題「ゴールデンウィーク2015」

 ゴールデンウイークに中野を散策したが、一番の目的は以前から一度行ってみたかった文具店を訪れること。駅前の喧騒から外れたところにある文具店は、旅をテーマとした文具店で予想どおり素敵なお店だった

■旅をテーマにした文具店

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 サブカルチャーの聖地と呼ばれる中野ブロードウェイを抜けると、新井薬師に続く商店街がある。昔ながらの商店街で美容院や八百屋などいろいろな商店がならんでいて、ここを見て歩くのも楽しい。

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 商店街を抜けて角を曲がったところにあるのが、旅をテーマとした文具店「旅屋」というお店。「旅を感じる文具雑貨店」と銘打たれたお店だが、雑貨類よりは文具類の方が豊富な品ぞろえが。 

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 入り口を入ると落ち着いた雰囲気で文房具や雑貨類が並んでいて、左にはレジとちょっとしたカウンタ席が設けられている。レジではお客さんとお店の方が楽しそうに話をされていて、居心地の良い空間なんだなということを感じた。

 個人で経営されているお店はオーナーの個性や人柄が如実に反映するが、お客さんが気軽に話をしに立ち寄れる雰囲気というのは、「旅」をテーマとしている文具店らしいなと感じた。

 品揃えも種類が豊富だが、他の文具店で見かけるような一般的な文房具類は少ないかもしれない。ボールペンなども一般的なものが置いてあるわけではなく、外国製のものや文具雑誌などで見かけるものなどが置いてあり、見て歩くだけでも楽しい。

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 こういった”こだわり”の品揃えは小さな文具店だからこそできることだし、小さな文具店だからこそひつようなことなんだろうと思う。大型文具店に行けば何でも揃うが、思いがけない文房具品との出会いはこういった個人のお店の方がある。

 「旅」を感じさせる文具店「旅屋」の品物は、ひとつひとつ見ているだけでも「旅に行ってみようかな」と思わせてくれるのものばかりで、予想どおりの、いや予想以上の居心地の良い空間だった。

◇旅を感じる文具雑貨店「旅屋」
住所 東京都中野区新井1-37-2
営業時間 11:00-20:00
定休日 水曜日

■個人店舗を応援したい

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 昔はどの街にもあった文具店。現在はステーショナリーショップという呼び名のお店もあるが、昔の文具店は「文房具屋さん」という呼び名がぴったりの店構えだった。

 ジャポニカ学習帳が科目毎に揃えられていて、各種鉛筆や消しゴム、ファイルやバインダー類が並んでいて、レジの裏には厚紙や模造紙が入れられた棚もあった。年賀状や引っ越し案内のはがき印刷などを受付ているお店もあったと思う。

 街の小さな書店が姿を消し始めたのと平行して、街の小さな文具店も姿を消してきたのではないだろうか。大型書店が文房具を売っていたり、スーパーマーケットなどでやコンビニでもちょっとした文房具を売り始めたので、個人経営の小さな文房具屋さんは商売が成り立たなくなるというのもあるかもしれない。

 それでも、今回ご紹介したような「ちょっとしたこだわりのある文具店」というのは、大型書店や大型文具店にはないワクワクするような品物と出会える可能性が高いと思う。だからこそ、そういったお店にはとことんこだわりを持って品揃えをして欲しいと思う。

 そして、文房具好きなのであればあえてそういったお店に足を運び、普段使うものも含めて買うようにする。そうすることで、個性的なお店がいつまでの街に残ることに繋がるのだと思う。歳をとったら、そんな「こだわりの文具店」を開きたいと思うのは、実家が文房具屋さんだった私のささやかな将来の夢でもある。