ボルダリングというスポーツは専門の道具が少なく、クライミングシューズと滑り止めのチョークがあれば楽しむことができる。クライミングシューズはジムで一回数百円でレンタルできるので、慣れるまではレンタルで済ます方が良いと思う。
週一でジムに通い一ヶ月もするとボルダリングが自分に合うかどうかも分かってきて、「これからも続けて行こう!」と思うようになる。そうなると「シューズも買おうかどうしようか」と悩み始めるかもしれないが、買おうかどうか迷ったときがシューズの買い時だと思う。
■自分のクライミングシューズを買った方が良い理由
私が最初に買ったクライミングシューズは「スピリットVCR」。 レッドチリというメーカーのクライミングシューズだが、靴底がフラットで指先もまっすぐなためとても履きやすい一足だ。マジックテープ3本で締めるようになっているため、履きやすくて脱げにくいという特徴があった。
私がシューズを買ったのはボルダリングを始めて2ヶ月目のこと。 4〜5回通って楽しいなと思った時にジムの方に「シューズを買うのは早いですかね」と聞いたところ、 「自分のシューズを買うと上達が早くなりますよ」と言われて購入した。
シューズを買おうかどうか迷ったのは「まだまだ下手だし」という気持ちが強かったのだが、買ってみると徐々に自分の足にシューズが馴染んできて履きやすくなるし、何よりもジムに通うモチベーションアップにもなる。
そう考えてみると、「買おうかどうか迷ったときが買い時」なんだろうなと思う。
■最初はどんなシューズが良いんだろう
山と渓谷社が運営しているクライミング専門の情報サイト「CLIMBING-net」には、 「上達できるクライミングシューズの選び方」という特集がある。最初はどんなシューズが良いのか悩むので、こういったサイトの情報や専門誌の情報を読んでみるのがおススメだ。
クライミングシューズには色々な種類や形状があり、初級者向け、中上級者向けなど使う人によって種類が分かれているほか、外岩向けやジム向けなど用途によっても種類が分かれている。
○着脱タイプ別
シューレースタイプ→靴ひもがついていてフィット感を調整できる
ベロクロタイプ→2本〜3本のベロクロで調整出来るので履きやすい
スリッパタイプ→止める物がないため着脱しやすい○つま先の形状別
ターインタイプ→つま先が内側に曲がっていて小さなホールドにも引っ掛けやすい
ノーマルタイプ→つま先がまっすぐで履きやすく立ちこみやすい(http://www.climbing-net.com/)
○ソール形状別
ターンイン→つま先が鉤型(かぎがた)に曲がっていて傾斜のきつい壁でもホールドしやすい
フラット型→ソールがつま先まで平らな形状で色々な壁に対応できる
船底型→スラブ(傾斜の緩い壁)での立ちこみやスメアリングがしやすい
この他にも「カカトの形状」や「指先の形状」で足に合ったシューズ選びが必要だが、一般的には初心者向けのシューズは「ベロクロタイプ+ノーマルタイプ+フラット型」と言われているようだ。
また、本や雑誌によっては「つま先が痛くなるぐらい小さめの方が良い」と書かれているものもあるが、逆に最初のうちはそれほどキツくなく履きやすくて足に馴染むものが良いと思う。
私も最初に買ったシューズは、つま先が痛くなるほど小さい物を買ってしまった。2足目は逆にそれよりも少し大きめの靴を買かったが、ベロクロでしっかりと固定しているためそれほど不便を感じない。3足目はさらに足にピッタリとしたシューズを選んだので、いちいち靴を脱ぐ手間が省けて登ることに集中できている。
■種類の多いお店で何種類も履いてみる
当初、2〜3種類のシューズしか置いていないお店で買ってしまったので、おのずと選択肢が狭まってしまい「選ぶ」よりも「足を合わせる」という感じになってしまった。
2足目のシューズも同じくそのような選び方をしてしまったが、たまたま自分の足に合っていたため今ではそれほど不便を感じなかった。さすがに3足目はクライミング専門のお店に行って何種類か履いてみて、自分の足にピッタリと馴染む一足を買った。やはり専門でじっくりと試し履きすることは大切だと思う。
都内でもクライミングシューズがたくさん置いてあるお店は少ないが、クライミングジムに併設されたショップでは割とたくさんの種類のシューズが置いてあるし、そういったお店では店員さんがクライミングに詳しいので親切に教えてくれる。
専門の道具はやはり専門のお店で買うべきだと思うし、その方が失敗がない。