寒の戻りで寒さがぶり返した東京地方だが、それでも季節は確実に春になってきている。暖かい日差しがさしてくるようになると、野外のイベントに行くのも楽しみだ。
東京板橋で行われる地域のイベントも5月開催に向けて出展者を募集していたが、単なる販売会ではなく場所や内容がユニーク興味深い販売会のようだ。
■『ときわ台「つ・つ・つ」GARDEN』とは
http://t3garden.blog.fc2.com/blog-entry-50.htmlからの参照
春の日差しで満ち溢れているであろう5月中旬に行われるのが、東京都板橋区で行われる地域イベント『ときわ台「つ・つ・つ」GARDEN2015」。
東武東上線ときわ台駅近くの天祖神社で行われるこのイベントは、地元の方々が自ら企画し運営するフリーマーケット的なイベントだが、プロ・アマを問わずアーチストが作品を展示・販売するという面白い試みをおこなっている。
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「つ・つ・つガーデン」というネーミングには『地域で「つくる」「つどう」「つながる」』という意味があり、地域を元気に賑やかにしようという思いが込められている。しかし、以前から地方で行われてきている地方活性化イベントとは趣旨やアプローチが異なっている。
地方の活性化はずいぶん前から必要性が叫ばれており、各地で「町おこし」「村おこし」が積極的におこなわれている。夏フェスなどの新たなイベントを企画したり、「〇〇の町」というように地元の名産品を前面に押し出したり、あるいは都会からの就農希望者を受け入れたりという取り組みが積極的におこなわれるようになった。
それでは都会は何もしなくても活性化しているのかというと、地域ぐるみでのふれあいやつながりというものが希薄になっているような感じがあり、「隣に住んでいる人はどんな人だかわからない」という状態は以前から続いているように思われる。そういう意味でも、今回ご紹介している板橋区の取り組みはとても興味深い。
春の日差しがさんさんと降り注いでいるであろう5月の週末。家族そろって、仲間と友人と恋人と、神社で行われる音楽とアートの集いに参加してみるのは有意義だと思う。
日時:平成27年5月16日(土曜日)10:00~16:00
会場:天祖神社(東武上線 ときわ台駅 徒歩 1分)
内容:出店者の作品の展示、販売。舞台でのライブ、パフォーマンス。ワークショップ等。
■町おこしは誰のためにどこにむけて行われるのか
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地方の活性化のために行われるイベントや取り組みは、「都会から人を呼ぶ」ということに力が注がれている。まずは多くの人に来てもらうことによって町を賑やかにし、町の人も一緒になって盛り上がろうという趣旨だ。人口が減少している地方都市ではとても有効な方法だと思う。
一方、都会では「人は多いがつながりが希薄だ」ということが課題であるため、今回のイベントも「まずは地元の人同士がつながろう」ということに軸足が置かれているように思う。「地元活性化」という目的は同じでも、プロセスや方法が異なるというのは興味深いしその通りであろうと思う。
「つ・つ・つガーデン」の実行委員を務められている馬場さんは、地元商店の経営者であり今回のイベントの中心人物。馬場さんがライターとして記事を書いているウェブポータルサイトには、地元を想う馬場さんの熱い気持ちを込めた紹介文が書かれていた。
また、同じくこのイベントの中心人物となって動いている福祉コーディネーターの加藤さんも、自身のホームページでイベントに関する想いや経緯を綴られている。
自身の商品売り上げやアピールのためだけにイベントを企画するのであれば、ここまで動けないだろうと思うぐらいのアクティブな行動をされているお二人。そのピュアな想いに触れたときに無意識のうちに応援しようという気持ちになるのは、まだまだ私自身の気持ちや感性が前に向かっているからなのかなと自問自答している。
それぐらい熱い思いが綴られている文章なので、ぜひ皆さんにもお二人の書かれた文章を読んでいただきたい。物事のスタートは、損得ではなく「ピュアな想い」なんだということが再認識できるのではないだろうか。