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ひな祭りの後は桃の花を見に桃源郷へ行こう/山梨県笛吹市界隈

今週のお題「ひな祭り」

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 今日は3月3日のひな祭り。ひな祭りといえば桃の節句だが、桃の花が開花するはもう少し先だ。旧暦と今では季節が少し違うので仕方が無いが、梅が咲き桃の花が咲き桜が咲くと一気に春が訪れる。

 登山客が足を運ぶ山梨県笛吹市界隈は、果物だけではなく桃の花で有名だ。梅と桜と桃の花が一度に楽しめる時期がやってくる。

 ■桃の名所を楽しむ

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  中央自動車道「一宮御坂IC」を降りたあたりは桃の名所。東京都内からも中央自動車道を使うと1時間半ほどで行くことができるので、気軽に遊びにいける場所でもある。

 この一帯は山梨県笛吹市という場所だが、地元のNPO法人「ふえふき旬感ネット」では桃の開花状況を掲載している。開花状況はハウスで育てられている桃から路地の桃まで方面別に掲載されているが、現在はハウス桃の状況だけが掲載されている。路地物の開花はもう少し先になるようだ。 

 笛吹市での桃の花の開花時期は毎年3月下旬から4月上旬。ひな祭りが”桃の節句”と呼ばれているように、旧暦の4月上旬は桃の花が見事に咲く時期でもあるようだ。また、笛吹市は桃の出荷量が日本一の土地なので、おのずと桃の花も綺麗に咲き誇る場所と言える。

■桃はバラ科だった

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 桃はバラ科モモ属の落葉小高木。原産地は中国西北部の黄河上流で、一世紀頃にシルクロードを通ってペルシア経由で欧州に伝わったらしい。桃を英語では”ピーチ”と言うが、ピーチの語源はラテン語の”ペルシアのリンゴ(persicum malum)”なんだそうだ。

 日本では縄文時代後期の遺跡から桃の存在を示す出土事例があり、弥生時代後期には栽培種が大陸から伝わったことを示す出土事例があるようだ。何気なく見てみる桃の花も、遥か古代から連綿と種を受け継いできているんだなと恐れ入った。  

 山梨県以外でも福島県や長野県、岡山県など、甲信越の盆地で数多く見られる桃の花。梅や桜とはひと味違った綺麗さを楽しむのも良いなと思う。

 この時期になると桃の花と桜の花とが同時に山裾を彩るため、JR中央本線から眺めるとまさに「桃源郷」と呼ぶにふさわしい景色が車窓に広がる。車で移動する方が利便性は良いかもしれないが、あえて列車の旅を楽しむのも良いと思う。仕事で山梨に行くことの多い私にとっては、一年で一番楽しい時期がやってくる。

  どうせ行くなら甲州市の甘草屋敷も覗いてみたい。