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倉庫会社のカフェは倉庫会社らしく「保存」がテーマだった/「テラカフェバール」東京都品川区

 時々、意外な会社が意外な製品を出していたりする。富士フイルムが美容品を製造販売していたり、ダスキンがミスタードーナッツの親会社だったりという感じだ。カフェでもそんな流れがあるのかどうか、倉庫会社がカフェをオープンして話題になっている。

■寺田倉庫の「テラカフェバール(Terra Cafe Bar)」

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  寺田倉庫が東京・品川の天王洲アイルにオープンしたのが「Terra Cafe Bar(テラカフェバール)」というお店。保存食をテーマとしたショップカフェとして話題になっている。

 寺田倉庫はその名のとおり倉庫会社。本社はカフェと同じく天王洲アイルにあり、トランクルームの先駆けとして有名だ。設立が1950年と思ったよりも古くて驚く。倉庫業だけではなく賃貸マンションを運営したり、代官山や青山に個性的な飲食店を出すなど意外な業態にも着手しているようだ。

 そういう意味ではカフェを運営するのも既定路線なのかもしれないが、「保存食」をテーマにしているところが倉庫会社っぽくて面白い。 

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http://terracafebar.tokyo.jp/gallery.html

 オープンテラスのカフェはとてもオシャレ。天王洲アイルという土地にも馴染んでいるように見受けられる。

 メニューとしてはフリーズドライのスープや冷凍パンや瓶詰めなど、保存食品を販売している。また、購入した商品を食べることのできるイートインコーナーがあるというのだから、やはりカフェというよりはショップの方がメインなんだろうと思う。

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http://terracafebar.tokyo.jp/gallery.html

 白と黒の電子レンジがびっしりと並べられているというのが面白い。ここで購入者が一斉に電子レンジを使いだしたら、「ピッピッピッ」という音の大合唱になるのだろうか。それはそれで見応えのある風景かもしれない。

 熟成冷凍パンや有機野菜のスープなどヘルシーなメニューが販売されているが、私が気になったのがBristotコーヒー。日本初上陸のコーヒーで、イタリアの老舗コーヒーメーカーの商品だというのだからコーヒー好きとしては見逃せない。どんな味なんだろうと興味津々だ。

 日曜日は定休日のようなので、出張で羽田空港を使う時に時間があれば立ち寄りたいし、土曜日に家族で行くのも良いかもしれない。「一度行ってみたいな」と思わせるショップカフェだと思う。  

■テラカフェバール
住所:東京都品川区東品川2-2-43
時間:8:00~18:00
定休日:日曜日

■企業も人も多角化を進めるべきかも

 寺田倉庫のように自社本来の強みを生かしながら他の業種に進出するというのは、会社が大きくなれば必ず必要となる戦略のようだ。企業が大きくなるとひとつの業種ではリスク回避ができないし、関連した業種に進出することで新たな職域開拓による収益の増加も見込めるだろう。

 逆に新規分野に進出したがために失敗して損害を被るとという例も時々見かけるが、トライアンドエラーでいろいろなことを試すのだという感じで進出したり撤退したりするのも見かける手法だ。

 そういう意味では人も同じで、いつまでも自分の得意分野ばかりに固執していてはいけないのかもしれない。事務部門一筋の人が営業部門に行って活躍するという例があるが、今まで発注側だっただけに営業の時に相手の気持ちが良く分かるというのもあるらしい。

 人も企業も「いろいろなことにトライアンドエラーを繰り返す」ということが、錆び付かずいつまでも前向きに進めるひとつのキーワードかもしれない。